先日行われたFCバルセロナ対ビジャレアル戦でメッシがPKを取られた際、キッカーは珍しくネイマールだった。実はこれ、メッシがネイマールに許可して蹴らせていたのだった。
これまで長年バルサのPKは必ずメッシが蹴ってきた。しかしこの日だけはネイマールが代わりに蹴り、そして惜しくも相手GKにセーブされた。バルサのPKをメッシ以外の選手が蹴るのは2010年3月のサラゴサ戦でズラタン・イブラヒモビッチが蹴って以来実に約5年ぶりのこと。ちなみにそのときはメッシがハットトリックを達成した後だったため、ほかの人に譲ったのだった。それほどメッシが人にPKを蹴らす機会はめったになかった。
ルイス・エンリケ監督は試合後、ネイマールがPKを蹴ったことについて、「メッシが許可したこと」と、メッシ本人が認めた行為だったと説明、 「普段はレオ(メッシ)がキッカーだが、今日はネイマールが2番手だった。それは(2番手)は選手たちの間で決めること。おそらく彼(ネイマール)が許可を求めて蹴ったのではないか」とコメントした。
その一方でルイス・エンリケ監督は、「私も選手だったし、PKを蹴るのには相当な自信がいることは分かっている」と、PKの難しさを指摘したうえで、「(本来の)キッカーはレオだ。それはみんなが理解していること」と、この日は特別だったと強調した。