20日、Jリーグのアルビレックス新潟が元ブラジル代表のブルーノ・コルテースの入団記者会見を行った。日本ではブルーノ・コルテースって誰? という人も多いはず。どうせ無名の選手でしょ?と思われそうだが、実は過去にはネイマールやロナウジーニョとも共演してるビッグな選手なのだ。
ブルーノ・コルテース(27歳)は1987年3月11日にリオデジャネイロで生まれ、他のブラジルの少年同様子供の頃からサッカーをして育った。もともとは攻撃の選手で点取り屋だった。2006年にリオのアルトゥールジーニョのユースに入団したときもポジションはFWだった。その後、ブラジルのべレンにある田舎町のクラブ、パイサンドゥーに移籍。ユースでもほとんど出場機会に恵まれず、試合に出場したのはわずか1試合だけだった。ブルーノ・コルテスは若い頃ほとんどチャンスといったチャンスを得られずにいた。
そんなブルーノ・コルテースに転機が訪れたのは2007年、カタールのアル・シャハニアに移籍してからだった。ブラジル人としては珍しいことにプロとしてのデビュー戦がカタールだった。その後、ブルーノ・コルテースはブラジルに帰国し、国内のチームをほぼ一年毎に転々とした。彼の名前がブラジル中に知れ渡ったのは2011年にボタフォゴに移籍してからのことで、同年にはブラジル代表にも選ばれた。そのときブラジル代表にいたのが当時まだ19歳だったネイマールだ。
2011年9月28日、ブラジルはアルゼンチンとスーペルクラシコで対戦、見事2対0で相手を下した。ちなみにこのときからブラジル代表でプレーし続けている選手はネイマールとGKのジェフェルソンの二人だけ。ブルーノ・コルテースはDFとしてアルゼンチンの攻撃を食い止め、高い評価を受けたものの、不運にもその後代表に呼ばれることはなかった。
ブルーノ・コルテースはその後、2011年12月に330万ユーロでボタフォゴからサンパウロFCに移籍。これはブラジルサッカー史上最も高い移籍金のひとつとして知られている。代表には呼ばれなくなってもどれだけサッカー界で彼が評価されていたかが分かるだろう。サンパウロFCでのデビュー年となった翌年には74試合に出場、この年最もクラブでプレーした選手となった。
その後はポルトガルのベンフィカ、ブラジルのクリシューマにサンパウロFCからレンタル移籍を経て、今回アルビレックス新潟にレンタルされることになったのだ。契約期間は2年。果たしてブルーノ・コルテースは日本で成功できるのか。