リーガ・エスパニョールが前節で2014-2015シーズンのちょうど半分に差し掛かり、FCバルセロナは勝ち点44でレアル・マドリードに続き2位で折り返した。怪我などありながらここまでネイマールは17ゴールの活躍、すでに昨シーズンの1年分の記録を超えている。
ネイマールが今季特に優れているのは少ないチャンスをものにする決定力だ。今季バルサの公式戦全29試合中、ネイマールがフル出場したのはわずか11試合のみ。その中で17ゴール挙げているのだから文句なしの活躍といえよう。ちなみに昨シーズンは15ゴールだった。
しかしながらプレーに安定感がないのか、あるいはルイス・エンリケ監督の信頼を勝ち取っていないのか、ネイマールは再三に渡って途中交代の要員に挙げられる。これまでスタメンで出場した試合での途中交代は実に7回。バルサにおいてはMFのイヴァン・ラキティッチに続いて交代が多い選手であり、現在でもペドロやムニル・ハダディなどと熾烈なポジション争いをしているのだ。先日、行われたラコルーニャ戦で途中交代させられたときにはさすがのネイマールもフラストレーションからかベンチで怒りを爆発させていた。
一方でメッシがスタメンから途中交代させられたのはチャンピオンズリーグのアヤックス戦の一度のみ。リーガ・エスパニョーラではエイバル戦で交代を指示されながらそれを拒否したとして騒動に発展した。このときメッシの代わりにピッチを出たのもネイマールだった。好調とはいえネイマールでさえもバルサの中では油断ができない状況にある。監督の信頼を勝ち取るためにも残りのハーフシーズンでぜひ大暴れしてもらいたいところだ。