ネイマール、キャプテンマーク渡してチアゴ・シウバと和解 

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ブラジル代表は19日、オーストリアと対戦し、2対1で接戦をものにした。今年最後の親善試合を見事勝利で飾ったブラジル代表。ベテランのダヴィド・ルイスのヘディングで1点目を決め、新たに代表に加わったロベルト・フィルミノが華麗なロングシュートを決めるなど、新旧選手同士の融合も感じられた。また、確執が報じられた新主将ネイマールと前主将のチアゴ・シウバにもこんなやり取りがあった。

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チームにすっかり居場所を失くしていたチアゴ・シウバにとってこの日は嬉しい偶然が二つも重なった。前半25分、ドゥンガ監督の厚い信頼を得たミランダが痛みを訴えて交代を自ら要求。すぐ様ドゥンガ監督はチアゴ・シウバを代役としてピッチに送った。こうしてチアゴ・シウバはドゥンガが監督に就任して以来代表戦初出場を果たした。

もう一つの偶然はファウルや中断が重なり試合が長引いたこと。ロスタイムは5分以上にもおよびこの間にドゥンガはなぜかネイマールを交代させた。そしてネイマールがピッチを出る前に向かったのが今回の合宿中に一切口を聞いていないと伝えられていたチアゴ・シウバのもとだった。ネイマールはドゥンガ監督の指示を受けずして、自ら前主将の下に歩み寄り声をかけた。二人がゲームの中で今回初めて言葉を交わし、和解した瞬間だった。

「自分の判断でやった。最初の思いついた選手がチアゴだったから。別に目立ちたくてやったわけではない。ただ、彼がピッチでキャプテンだった経験があるから自然とそうしただけだ。もともと途中交代する予定はなかったし、チアゴにキャプテンマークを渡す予定もなかった。彼にはこのキャプテンマークは小さすぎるよと話したんだ。それと、勝つためになんとか相手を抑えてくれと言ったんだ」。

一方でドゥンガ監督は代表のキャプテンについて「うちには組織力がある。今はリーダーたちを集めようとしている段階。我々にはたくさんのリーダーが必要。そのときどきで誰がリーダーになるか決めるだけで、大切なのは誰がキャプテンマークをつけるかじゃなく、誰がキャプテンシーを発揮するかだ」とネイマールにこだわっていないとした。

就任後無敗のまま今年を終えることについては、「これまでの我々の仕事ぶりを結果が証明している。難しい試合ばかりだったけれど、選手たちはどのようにやるべきか理解してくれた。モチベーションと勝利への意欲がとても重要で、チーム作りの最初にしてはとてもよかった。今後もこの道を進んでいく」と、満足感を示した。

また、ネイマールは試合後、「ワールドカップでの出来事もあり、とてもたくさんのことを学んだ年だった。トップレベルに戻るのは難しいことだけど、僕らにはそれができていると思う。このリズムを継続して、将来的になにかを達成したい」と手ごたえを語った。

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