トルコ戦で2ゴールを挙げ、クラブでも代表でも大活躍をしているネイマール。今年だけでも代表戦でネイマールが決めたのは15ゴール。出場試合数はわずか13試合。1試合平均にすると1,15ゴールにも達する。その一方でブラジル代表がネイマール一人に頼っている現状が不安視されている。それもそのはずネイマール抜きでブラジルが最後に試合に勝ったのはしばらく前のことだからだ。
ブラジルワールドカップではネイマール不在の影響が試合結果に顕著に現れた。怪我後のドイツとの準決勝では7対1の大敗。オランダとの3位決定戦でも3対0と完敗した。もちろんネイマールがいなかったことだけが敗因ではないが、ブラジル代表はネイマールがプレーしているときは甚だ強い。逆に言うとネイマール抜きでは勝てないとも考えられる。というのもネイマール抜きでブラジルが最後に試合に勝ったのは2012年5月26日のデンマークとの親善試合が最後だからだ。ネイマールがプレーした試合ではブラジルは過去19戦して無敗。これは果たして偶然なのだろうか。
それだけネイマールがコンスタントに試合に出続けているということもである。2010年8月10日にアメリカ戦で代表デビューして以来、ネイマールが代表の試合に出場しなかったのはワールドカップも含めて8試合のみ。それ以外の試合は全試合に出場し、そのほとんどでフル出場している。ブラジル代表の試合に出続けることだけでも並大抵のことではない。それもわずか4年間で42ゴールもマークしているとなれば、国民からペレ越えの期待がかかるのも無理はないだろう。
今年ネイマールに残された代表戦は次戦のオーストリア戦のみ。そこで2ゴールマークすれば、通算ゴール数でジャイールジーニョ(44)の記録に並び、歴代6位となる。果たして今年中にもネイマールは記録を更新できるのか。試合は日本時間19日深夜2時間50分にキックオフ。