ブラジル代表メンバーたちがまだ全員中国に到着していない一方で、アルゼンチン代表はメッシやディ・マリアを含む全22選手がすでにチームと合流し、全体練習を行っている。
アルゼンチン代表は7日、軽いフィジカルトレーニングやパス回しなどボールを使った練習を敢行、最大のライバルとの決戦を前に終始リラックスムードだった。アルゼンチンを率いるのは昨季までバルサの監督だったヘラルド・マルティーノ、ネイマールやメッシのことをよく知る人物だ。そんなマルティーノ監督はブラジルについて、「ブラジルはいつだって(強い)ブラジルだ。ワールドカップに出場した選手も多いし、怪我をした選手も数人いるが、全体的に見ると脅威になる」としたうえで、「クラシコ(伝統の一戦)は特別なもので、オフィシャルな試合であろうと、なかろうと、とても魅力的な世界トップのレベルの試合になるし、どうしても真剣になる」と強く意識していることを明かした。
アルゼンチンはすでにワールドカップ後、ドイツを親善試合を行い4対2で圧勝している。そのとき大活躍したのがディ・マリアだ。ディ・マリアについては「(レアル・マドリードから)マンチェスターへの移籍金は安いぐらい。彼はどのポジションでも順応できるし、ドイツ戦で活躍しただけでなく、ここ数年で最も成長したアルゼンチン人の選手だ」と信頼を寄せた。
また、ブラジル戦で代表復帰するメッシについては、「彼が戻ってくるのはチームにとって朗報。ほかのメンバーにとってもいいことだ。彼は長い間バルセロナでずっと素晴らしいプレーを続けているから」と語った。
一方、ブラジルはまだ22人中17人しか現地入りしておらず、アルゼンチンから遅れを取っている。しかしすでにメッシやディ・マリアに対する警戒は十分だ。アトレティコ・マドリード所属でブラジル代表のDFミランダは、二人について「彼らは二人ともものすごい才能を持った偉大な選手たち。メッシは世界で(クリスティアーノ・ロナウドに次いで)ナンバー2、ディ・マリアも特別な選手だ。十分に注意を払わないといけない」としたうえで、「アルゼンチンの選手は止めるのがすごく難しい。特にメッシのような選手はどうやって止めればいいかなんて方法が思いつかない」とお手上げの状態だ。
また、MFのオスカルは、「ワールドカップでアルゼンチンはディフェンスがとてもよく、個人技を武器にゴールを決めていた。」と相手のプレースタイルを分析したうえで、「ブラジルがドイツに負け、アルゼンチンと決勝で戦えなかったのは残念。ただ、ブラジル対アルゼンチンの試合ではどちらが有利というのはない」と十分に勝てる相手だとした。