11日に中国北京で行われるブラジル対アルゼンチンの試合に向け、代表選手たちが次々と現地入りしている。その中にはあのカカの姿もあった。
カカは今回怪我で代表離脱したリカルド・ゴラルチに代わって急遽追加召集の形でチームに呼ばれた。ドゥンガ監督は以前インタビューで「もし今のパフォーマンスが継続すれば、経験、プレースタイルからしてもカカが代表の助けになるだろう」と話していたが、今回晴れて代表復帰が実現した。カカが代表でプレーするのは2013年3月以来のことだ。
カカといえば2010年南アフリカ・ワールドカップではロビーニョらと共にチームの中心選手だった。それが今回からはチームのベテランとして若手にアドバイスや刺激を与えていく立場になりそうだ。中国に到着したカカは記者たちに「2010年のときより調子がいい。フィジカルでも、テクニックでも、戦術でもそうだ。今なら経験でゲームの流れを昔より読むことができるようになった」と、復帰に対して自信を見せている。
カカにとってフィジカルの問題は度々指摘されてきたことだ。しかしサンパウロに移籍後はコンスタントに試合に出場しており、改善されたようにも見える。それについては、「フィジカルはとてもいい状態。長い間怪我もないし、ブラジルや南米のリーグの連戦にも耐えられるようになった」と問題ないとした。
カカと共に今回代表に召集されたサンパウロFCのチームメイトのソウザは、カカがACミランから移籍してきたことがチームに大きなインパクトを与えたとしたうえで、「彼がみんなより早く練習場について筋トレをしたりする姿を見て、若手選手たちが見習うようになった。カカは世界最優秀選手にもなったような選手なのにまだ努力をし続けている。代表ですら彼のような経歴を持った選手は一人もいない。ネイマールですら彼のような実績はない。だから全選手の刺激になる」とベテランの姿勢を褒め称えた。
なおブラジル対アルゼンチン戦は日本時間10/11(土) 夜09:00からテレ朝2チャンネルで生中継される。