ドゥンガ監督は先日、来月に行われるアルゼンチン、日本戦に向けたメンバーを発表するために記者会見を開いた。その際ドゥンガは日本サッカーについてあまりにも的を射た発言をしている。
ドゥンガ監督は自身のプレーしたことのあるJリーグや日本のサッカーの現状について記者に問われると、次のように語った。
「私が日本でプレーしたときは今とは状況が違った。昔はJリーグはいい外国人選手がたくさんいて、とてもレベルの高いリーグだった。ワールドカップに出た外国人選手が30人ぐらいはいた。それに対して日本代表はそれほどレベルが高くなかった。それが今では逆になっている。Jリーグにはあまり投資(お金)がないの対して、日本代表は外国でプレーする選手が増えたために強くなった。
私がプレーしていた頃、一番変えなければならなかったことは、競争性の問題で、日本人選手たちの精神面の問題だった。日本人はどんな結果でもいいプレーができれば喜ぶようなところがある。それに対して私たちのようなイタリア、ドイツ、ブラジルリーグから来た選手たちはとにかく勝つことを目標としている。そういう意味でも競争性だ。それは日本人にとって、日本文化にとってはショックだったようだ。私たちはいいプレーをしただけでは満足しないけど、日本人選手たちはいいプレーをしたら観客席から拍手が沸くのを期待しているようなところがある。でも私たちにとって重要なのは勝つことなんだ。だからそういった哲学を変える必要があった。難しいことだったけど、幸い(ドゥンガがプレーした)ジュビロ磐田ではそれができたと思う」。