コロンビアとの激闘を終えたブラジル代表のドゥンガ監督が試合を総括した。監督就任後、見事初戦を白星で飾った名将は一体どう感じたのか。
「本当のことを言うと、コロンビア戦で見たようないいパフォーマンスは期待してなかった。いいプレーができたし、とても競争力のあるチームだった。よく守れて、よく攻撃したし、いい時間に点が取れた」。
ブラジルはFIFAランキングでいつの間にかコロンビアに抜かれていた。ワールドカップ後に発表されたランキングでコロンビアは4位、ブラジルは7位だった。ランキングでは各上との対決。試合会場もほとんどがコロンビアサポーターというアウェイのような状況だった。選手たちも招集から一緒に練習できた時間はわずか2、3日。新メンバーと旧メンバーの連携も心配された。そんな中で掴んだ勝利にドゥンガ監督は、「勝利でスタートするのはいいこと、我々は正しい道を歩んでいる。」とチームに合格点を与えている。
「チームのクオリティーが上がれば自信も増す。ディフェンスも、サイドバックも、MFもみんな成長傾向にある。ただプレーするだけではなく、常に経験を重ねて向上していかないといけない。それがチームの刺激となって個々のレベルアップにつながる。勝つことはいつだっていいこと。特にワールドカップ後のプレッシャーがあっただけに、サポーターの要求はすごいものがあった。選手たちには代表にいるのは君たちがベストの選手だからで、人生の間ずっとこのときを夢見てきたからだ、なにも心配するなと言ったんだ」。
そんなドゥンガに対し、ネイマールは、「ドゥンガはチームに対してものすごい威厳を発揮している。彼は負けるのが大嫌いな人。僕もそうだけどね」と負けず嫌いなところは自分と似ているとした。スニガとの対決については、「彼との再会はすばらしかった。彼にはあのプレーのことは忘れて普通にプレーしてくれって言ったんだ」と振り返った。
MFのルイス・グスタヴォは「まだ数日前にスタートしたばかりだけど、すでにみんな監督が求めていることを把握している」と、ドゥンガの要求は理解しやすいとした。
守護神として初めてプレーしたGKのジェフェルソンは、「最初は緊張したけど、試合が始まったら集中できた。ドゥンガとの最初のコンタクトはとてもポジティブなものだった。彼はチームと一緒にプレーしながら指導するような監督だ」とドゥンガ監督を評価した。
ブラジル代表は10日エクアドルと対戦する。