先日から日本でも大手オークションサイトなどを中心にネイマールの偽物キャップが多く出回るようになっているので、ファンの人たちが騙されて買わないためにも注意勧告を兼ねて、偽物と本物の見分け方を紹介する。
まず一番分かりやすいネイマールの偽物のキャップは、「NJR」のものである。「NJR」とは「ネイマール・ジュニオル」の名前から取ったもので、さらに「N」の文字が数字の「11」をモチーフにしている。これは同ブランドを立ち上げた当初ネイマールの背番号といえばサントスの11番だったからだ。ブラジル代表でも当時はまだ11番を付けていた。
多くの人が勘違いしているが、この「NJR」はナイキでも、ニューエラでもなく、ブラジルの広告代理店ロドゥッカが立ち上げた独自ブランドである。そしてロドゥッカは現在に至るまで、この「NJR」のキャップを商品化しておらず、現在市場に出回っているのはネイマール本人が使用しているもの以外はすべて偽物ということになる。ちなみにロドゥッカが運営するネイマール公式ショップにもこのキャップはない。
偽物のNJRキャップの多くはナイキのロゴなどを付けたり、ありもしないステッカーを付けて本物っぽく見せているのが特徴。こちらの帽子はNJRのくせに、内側にナイキのタグあったりとちぐはぐ。NJRのフォントも不格好ですぐに偽物であることが分かる。
さらにタチが悪いのがナイキの「NEYMAR」キャップの偽物である。かなり本物に近づけて再現しているため、現物を見たことがない人は騙されてしまってもおかしくないだろう。例えばこれらのキャップ。一見、フォントも本物っぽく、ナイキのロゴもちゃんと付いている。
しかし実はこれらも全て偽物。そもそもネイマールキャップに赤や青の刺繍は存在しない。もし売られていたら偽物と思って間違いないだろう。これらのキャップの特徴は内側をこうして隠した状態で販売していること(下の画像の左側のキャップに注目)。外側や刺繍を真似ることは簡単でも、内側の細かいデザインを真似ることは難しいからだ。
内側のデザインを見ると、このようにいい加減にナイキのロゴだけを並べたものや、まったく別の文字が書いてあったりする。
ちなみに本物のナイキの「NEYMAR」キャップはこんな感じだ。
左側にナイキのロゴがあるのに対し、右側にはない。続いてツバの裏側の刺繍にご注目。刺繍の上を糸がきれいに通っている。また、「NIKE TRUE」のステッカーが裏側まで伸びている。
内側には、「ENGINEERED TO EXACT SPECIFICATIONS OF CHAMPIONSHIP ATHELETES」と書いてある。
後頭部の内側には片方にNIKE TRUE、
もう片方にNEYMARのタグがあるのが特徴。
コピー防止のためかナイキはモデルごとにデザインを微妙にチェンジしている。たとえばこちらのモデルはステッカーはあるが、ツバの裏(2番目の写真)にはNEYMARの刺繍がない。偽物はやたらと刺繍を入れているので注意が必要。
ブラック(刺繍ゴールド)もデザインが少し違う。他のモデルと違ってツバが革で作られているのが特徴。そしてこれにはステッカーが付いていない。もし逆に変なステッカーがついてある場合は偽物だ。
ツバの裏地はブルー。ここにもNEYMARの刺繍やステッカーはない。
左サイドにはナイキのロゴが薄っすらと浮かぶ。
内側のデザインはほとんど同じ。
違うのは他のモデルが「MADE IN CHINA」なのに対して、最新版は「MADE IN VIETNAM」という部分だ。
インターネットで購入するときはなかなかここまで確認できることは少ないだろう。そこで一番簡単な本物と偽物の区別の仕方はやはり値段である。偽物は極端に安いのが特徴で、安いものにはそれなりの理由があるのだ。海賊版商品の販売は立派な犯罪行為。その行為に加担しないように購入の際はくれぐれも気を付けよう。
ちなみにこちらは2016年バージョンのネイマールキャップ。こちらもすぐに偽物が出回る可能性が高い。ネットから拾ってきただけの現物の写真でないもの、安すぎるもの、ブラジル以外からの販売元などはくれぐれも注意が必要だ。
2017年バージョンはグレー&イエロー。
中のタグ、ツバのステッカーなどがちゃんと付いているか確認して欲しい。
なお、こちらの商品は現在バイマで購入することができる。数に限りがあるのでお買い求めの際はお早めに。