2016年に開催されるリオデジャネイロ五輪まであと2年弱のこの時期にブラジルサッカー連盟(CBF)がネイマールを出場させるためFCバルセロナと交渉を開始することが明らかになった。
ネイマールはロンドン五輪の決勝でメキシコに敗れ銀メダルに終わっているだけに、ブラジルサッカー史上初の金メダルを獲得することを大きな目標としている。ブラジルのメディアによると、ブラジル代表のコーディネーターを務めるジルマールとブラジル代表のユース年代の責任者であるアレシャンドレ・ガロは今後数か月の間にネイマールの五輪出場をバルサに要請する意向だ。
ジルマールは、「相手の理解を求めるように働きかけていく。どんな代表のチームにだってネイマールのような選手がプレーしてくれることは有益なこと。タイミングを見て、要請していこうと思う」との計画を明らかにした。
現在22歳のネイマールはリオ五輪が行われるときには24歳になっている。五輪サッカーは通常23歳以下の選手を対象としているが、それ以上の選手でも3人までならオーバーエイジ枠を使うことが認められている。ちなみにロンドン五輪でブラジルはチアゴ・シウバ、マルセロ、フッキの3人をこの枠で招集している。
リオ五輪サッカーが開催されるのは8月5日から20日なのに対し、6月3日から26日にはコパアメリカの百周年記念大会であるコパアメリカ・センテナリオが開催される。スケジュール的にもネイマールが両方の大会にでるのは不可能に近い。そこでブラジル代表はA代表を取るのか、五輪を取るのか、今後話し合いを進めていくという。ブラジル代表のネイマールにかける期待の大きさは計り知れず、どちらの大会に出場することになっても大きな影響力をもたらしそうだ。
しかしながら現代表スタッフが2年後も継続しているかどうかは不透明である。成績によってはすぐに解雇されるのがブラジルでは当たり前。まずは一戦、一戦確実に実績を積み上げていかなければならない。ドゥンガ監督の初試合は9月6日のコロンビア戦。そこではなにがなんでも勝ちたいところだ。