先日、Jリーグ横浜M-川崎戦で、横浜Mの未成年のサポーターが観客席からブラジル人選手に向けてバナナを振りかざす行為を行い、無期限入場禁止処分を受けた。このことはすぐ様ブラジルでも報道され、ブラジル人たちが意外な反応を示している。
差別の被害にあったとされるのは川崎のヘナト選手。彼のほかにも試合には複数のブラジル人選手が出場していた。
この男性は「挑発行為はしたが、特定選手に向けたものではない。」と差別意識があったことを否定しているが、一方のへナト選手は、試合直後ブラジルのメディアに対して「複雑だったし、悲しくなった。僕だけじゃなく、僕の家族まで悲しんでいた。あとは上を向いて、処分が下されるのを待つだけだ」と、深く傷ついたと話した。
ブラジルのメディアは、今年3月に浦和レッズがサポーター席に「JAPANESE ONLY」との垂れ幕を飾ったことにも触れ、日本で差別行為が行われるのは今年だけでもこれで2回目だと強調した。その一方で、横浜Mが差別を行った男性が未成年にも関わらず無期限入場禁止とする処分を下したこと、横浜Mの嘉悦朗社長が「許し難い。差別が疑われるような行為は断固として許さない」とコメントしたことについては好意的に触れた。
これに対し、ブラジルの読者やサッカーファンは次のようなコメントを寄せている。
「サポーターが黒人選手にバナナを見せるのが習慣になったみたいだね。なにかもっと大胆な対策をしないといけない。もしこういう差別主義者を許してたら、なにも変わらないよ」
「(処分を下す)真面目な国はちゃんとしてるね。うらやましいよ」
「文明のある国はさすがだね。ブラジルじゃあ、未成年はなにをしても許されるからね。」
「処分はやりすぎに感じられるけど、違うんだ。未成年に対する処分というより、今後の予防と訓練のために、他のサポーターのための処分だから。日本は本当に障害を克服する見本のような国だね。犠牲を払うことを惜しまない」
「ブラジルがこのレベルにたどり着くには1万年かかるね」
「ジャパニーズオンリーって、彼らだけでサッカーをプレーして上手ければいいけど」
「差別撲滅に対して決して妥協しないということを日本のサッカーから学ぶべきこと。ブラジルもサポーターの暴力行為に同じような態度で臨めばいいんだけど」
「クラブがやったことは大した処分じゃないよ。もしFIFAが差別的な行為を全て処分していたら、こういうこともなくなるんだ。一人の馬鹿な人間を処分してもなにも変わらない」
「特定の選手に向けたものじゃないんだったら、バナナじゃなくて花でもかざしておけよ」