ブラジルワールドカップ、コロンビア戦で腰椎を骨折したネイマールの容態を見てきたチームドクター、ジョゼ・ルイス・ルンコ氏がブラジルのTV番組にレントゲン写真を公開した。
ネット上ではネイマールの怪我が陰謀なのではないかといった説まで浮上し、実際に骨折したかどうかを疑う声すらあった。そんな中、ジョゼ・ルイス・ルンコ氏は大会後初めて怪我の具合をレントゲン写真を使って説明。それによると、腰椎の右側が真っ二つに割れていることが判明した。骨折箇所は脊髄に限りなく近く、ネイマールが「あと2cmずれていたら車椅子生活になっていた」というのが決してオーバーなものではないことが分かる。
「神経根炎になるうるような骨折だ。つまり両脚が麻痺するような状態だ。さらに脊髄を圧迫し、一時的、あるいは永続的に対麻痺(ついまひ)になる可能性もあった。とても深刻な怪我だった」。
怪我をさせたコロンビア代表のフアン・スニガはSNSなどを通じて、ネイマールに謝罪したが、あと一歩で謝罪どころでは済まない衝撃だったのだ。しかしながらネイマールの怪我はその後、順調に回復。幸い手術も必要なく、数日後には自分の脚で歩くほどの超人的なリカバリーを見せた。現在はブラジルで休暇を過ごしているが、8月上旬にはFCバルセロナと合流しなくてはならない。そしてそこからまた辛いリハビリがスタートする。