世界中からの大きな期待を背負っているだけに、結果を出せなければ度々批判の的となるネイマール。ロンドン五輪では決勝で敗れ、先日のイングランド戦でも動きに精彩を欠き、厳しい言葉を浴びせられた。国内だけでなく、海外の選手やメディアからも容赦ない酷評が飛び交うようになったこの頃、ブラジル代表でキャプテンを務めるダヴィド・ルイスがネイマールを擁護した。
「(海外のネイマール)批判は戦略が大きい。誰か大きなターゲットがいるときにこういうことは起こる。2014年のワールドカップでみんなブラジルに優勝して欲しくないんだ。欧州の人々はネイマールの応援はしないだろう。ネイマールについてコメントしたり、事実じゃないことを話したり、攻撃したりするのは自然のことだ」。
ダヴィド・ルイスは個人的にネイマールと話すこともあるという。会話の内容は欧州の選手、スタイルなどネイマールが未だ経験していない世界についてだ。「彼とは欧州の選手たち、戦術、試合のスタイルなどについて話すよ。まだ彼が経験していないことを伝えるため、そしてコート内で助けるためにもね。それができるのは代表チームが仲良しだからで、テービルに座って話し込むことだってある。みんながお互いを教えあって、なにかを学ぼうとしている」。
来年に控える母国開催のワールドカップについては、「欧州はグランドがスピーディーでボールが止まらないようになっているけれど、コンフェデレーションズカップもワールドカップもブラジルでプレーすることになる。芝は違うし、気候だって違う。ネイマールは慣れている分だけ、海外でやるほど苦にならないだろう」と、ネイマールの活躍を予想した。