ネイマールが会見で涙 スニガ電話で謝罪していた

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腰椎骨折から脅威の回復を見せているネイマールがリオデジャネイロのブラジル代表合宿地でメディアの合同インタビューに応じた。

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ネイマールは世界中の記者たちの前に元気な姿を現すと、「チームメイトたちと再会できて嬉しい。今の状況は言ってみれば悪い状況だろうけど、ここを歩いていられるだけでも幸せだよ。みんなには言ったんだ、一緒に始めたんだから、終わるのも一緒だよって。みんながまた幸せになることを期待している。一度の歴史的敗北だけで、下を向いて歩かなければならないなんてことはない。これはスポーツなんだ。できるだけ早くみんなが笑顔に戻れたらいい」と挨拶してインタビューを開始した。

7対1で終わったドイツ戦を見た感想は? 

「信じれないことだった。説明のしようがない。チームは完全に止まってしまっていた。たくさん失点をしてしまってどうにもならなくなってしまった。『もし』なんてものは存在しない。試合後になにかを言うのは簡単なこと。でもピッチにいるときは難しいんだ。こういうことは僕も経験しているし、とても大変なことなんだ。ピッチにいる人たちが何が起こったか分からないようなことを、僕が、ほかの人がなにを言えるというんだい? 敗北は残念だけど、誰もそれを望んでいたわけではない。みんな優勝を目指してやってきたんだし、みんなここにいるのに相応しい人たちばかりだよ。」

この敗北からどんなことを学んで、どんなふうに次のロシアW杯まで4年間準備をしていくべきですか。

「全部をもっとやらないといけない。もっと強く望まないといけないし、練習もしなくちゃいけない。なぜなら今ではワールドカップはとても接戦になるから、優勝するのはいつもプラスアルファがないといけないんだ。」

監督は代わるべきだと思いますか。

「ブラジルのメディアの悪い癖は、一度負けると監督を辞めさせないというようなことをすぐに言う。次に負けたらまた監督を変えようというけど、敗北から学ばないといけないんだ。やらなければならないのはミスを修正することなんだ」

ここ1週間を振り返るとどうですか?

「人生で最悪の一週間のうちに入る。最悪の一週間を想像しようとしてもこんな一週間は想像もできないよ。ただ、多くのメッセージを家族、友達、チームメイトたちからもらって救われた。全てが勉強になる。神様はみんな知っているんだ。もし神様がこんな出来事が起きることを許可したんだったら、起きるべきことだったんだ。僕らにはチャンスがあったし、そのチャンスのために全力を尽くした。でもうまく行かなかった。みんなが大会を通じていい試合ができなかったことは分かっているし、僕らは自分たちのベストのサッカーを見せることができなかった。人々を魅了するようなブラジル代表のサッカーがやれなかったんだ。ただ、それもサッカーでは起こりうることで、チームのみんなは男として最後まで走り続けた。そんなみんなことを誇りに思うし、彼らには強い憧れを抱くよ」

多くの人はコロンビア代表DFフアン・スニガのファウルについて悪意があったと思っていますが、あなたのキャリアを棒に振る可能性もあったあのファウルについてあなたはどう思っているのですか?

「あれは賛成できないし、受け入れられないプレーだ。彼がわざとやったとか、怪我をさせようとしたとかは言うつもりはない。彼がどんなことを考えていたかなんて分からないから。でもサッカーを知っている人なら、誰でも分かっているはずだけど、あれは普通のプレーじゃない。ファウルでプレーを止める場合、カウンターを止める場合は足をひっかけたり、押したりするものだけど、彼がやったプレーは存在しない。多くの人は僕がすぐダイブするとかいうけど、それは別に気にしていない。ただ前を向いているときは視界があるから自分を守ることができるけど、背中を見せているときは守りようがない。唯一守ってくれるのはルールだけなんだ。あのファウルは守りようがなかったから怪我をしたんだ」

そう言ってブラジルの10番はまた涙を流した。悔しさを噛みしめるかのようにして、ときおり取材陣に「(泣いて)ごめんなさい」といって質問を遮った。そこにいた誰もが彼の気持ちを察したのだろう。さすがの記者たちもネイマールを気遣って、泣き終わるまで質問を中断した。やがてネイマールは、「神様のご加護があったんだ。あと2センチ(衝撃が)ずれていたら、車椅子の生活になっていたかもしれない。自分のキャリアでこんなに大事なときにあんなことが起こるなんて、でももう起こったことだ」と続けた。

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映像などからフアン・スニガがファウルを犯す前に、あなたを挑発していたといった声もありますが。

「僕も映像を見たし、周りの人にも彼がなんか僕に言っていたんじゃないかとか言われたんだけど、正直言ってなにも覚えていないんだ。本当にあのときのことは覚えていない」。

フアン・スニガがあなたにしたことを許せますか。

「許すよ。憎しみもないし、恨みもない。なんの感情もないよ。彼は翌日に電話をかけて謝罪してきたんだ、たくさんいいことを言ってくれた。彼にも神のご加護がありますように、そして彼のキャリアも上手くいってもらいたいと願っている。恨みは持ってない。」

代理人のヴァグネル・リベイロがフェリペ・スコラーリ監督をツイッター上で批判していましたが、それについては?

「僕が言ったことは全て僕か僕の父がなにかしら説明する。ヴァグネルだって彼の発言の責任を持たないといけない。彼のことは好きだけど、今回彼が言ったことについては同意できないし、受け入れられない。もし今日彼に会ったら罵ると思う。」

もし決勝に進んでいたら、プレーできた可能性はあったんですか。

「みんな分かっているようにそのチャンスはなかったよ。(ドクターの)ルンコももう無理だって言ってたから家に帰ったんだ。もし残っていたらほかの選手たちにも迷惑がかかると思ったんだ。大事なときに怪我もしていたし、ほかの選手たちを励ます力もなかった。今日だってみんなが練習をしているところを見ているだけでもつらかった。1週間ずっとそうしてたら耐えられなかったよ」

決勝がドイツ対アルゼンチンになることについては?

「両チームともに優れたチームで、決勝に相応しい。両チームに幸運を祈っている。ただ、僕にはメッシとマスチェラーノの二人のチームメイトがいる。メッシの歴史とかを考えると、彼こそこのタイトルが相応しいと思う。僕は彼を応援するよ」

ブラジル人のあなたがアルゼンチンを応援するということが不思議なんですが、それはどうして?

「アルゼンチンというより、僕のチームメイトたち(メッシ、マスチェラーノ)を応援するんだ。メッシは遠くからいつも憧れていた選手。バルサに移籍してからは実際に会って人としても憧れるようになった。彼にはアルゼンチンと決勝で戦いたいなんて冗談を言っていたんだ。残念だけど僕らはたどり着けなかった。でも彼らはたどり着いた。彼らはそれに相応しいよ」

怪我の後、今回の夢は終わったけど、といった話をしていましたけど、次のあなたの夢は?

「僕の次の夢はまた幸せになること。またサッカーをしてブラジルの国民に喜びを与えられるようになること。チームメイト、子供たち、そしてあなたたち世界のレポーターに喜びが与えられればいい。僕の夢は続くんだ。いつだって僕は笑顔でプレーしてきた。一度の敗北で僕の笑顔が絶えることはない。一日、数分、笑顔が消えることがあっても、いつの日か必ず僕は笑顔に戻るから」

ネイマールが戻ってきた 3位決定戦にチームと同行へ

ネイマールの骨折後のインタビューが格好良すぎる

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