サンパウロ州グアルジャ市の自宅で休養中のネイマールがベッドの上からファンに向けて感謝の気持ちを伝えた。
ネイマールは先日、ヘリコプターに乗ってブラジル代表合宿地のリオデジャネイロを後にした。いつも大勢の人たちに囲まれているのが好きなネイマールは自宅に到着すると、すぐに家族や友人たちを呼び寄せている。その中には息子のダヴィ・ルーカ君、恋人のブルーナ・マルケジーニ、サントスFC時代のチームメイト、ガンソなどの姿もあった。
一日のほとんどの時間をベッドの上で過ごしているネイマールは、休養中にも関わらず、自身のインスタグラムのアカウントに代表全メンバーの顔写真と共に次のようなメッセージを配信している。
「(コロンビア戦があった)金曜日にもらったみんな優しさと何百万ものメッセージに対してどんなふうに感謝していいか分からない。(外国語のメッセージを読むために)全員に返事ができるように外国語が話せたらなって思ったほどだよ。全部のメッセージを読んだけど、ここ数日それらのメッセージのおかげで痛みが和らいだよ。今日はブラジル対ドイツ戦を外から観戦する。僕もほかの2億人(ブラジルの人口が約2億人のため)のサポーターの一人になるんだ。選手にとってどれだけ応援が大事かはよく分かっている。だからこそポジティブなエネルギーを僕に届けてくれたみんなに感謝したい。それとみんなで最後の最後まで一緒に応援してもらいたい。なぜならマラカナンでの決勝ではサポーターみんなと選手たちとぜひピッチの中で僕も一緒にいたいから。神様は忠実なんだ」
奇跡の復帰を匂わすかのようなメッセージにブラジル中が沸いている。しかしチームドクターは決勝での試合出場を全否定しているうえ、骨折の痛みなどを考えるとその可能性は低いだろう。ただし、「ピッチの中」というのはなにも出場する、という意味だけではない。ネイマールのベンチ入りはフェリペ・スコラーリ監督自らも要請していることであり、十分に可能だ。万が一ベンチ入りが許可されなくても、きっとネイマールは観客席でサポーターの一人としてブラジル代表を応援するはずである。もちろんそれにはまずブラジルがドイツに勝たなければ意味がない。
ブラジル代表が準決勝の開催地に到着
準決勝を前にした最後の練習