絶対エースを失ったブラジル代表と国民はまだ怒りと悲しみの中にいる。セレソンの主将チアゴ・シウバはネイマールを負傷退場に追い込んだコロンビアDFフアン・スニガのファウルについてディフェンダーとしての意見を述べた。
チアゴ・シウバは「僕はディフェンダーだし、マークの仕方もわかっている」と前置きをしたうえで、「あの入り方は少し卑怯なプレーだった。普通のプレーじゃない。他の選手の背中の膝をいれるなんて、あんなプレーは意図していない限り存在しないんだ。」とフアン・スニガを強く非難した。
一方、フアン・スニガ自身は故意ではなかったとフェースブックなどで主張し、謝罪もしている。故意じゃないといえば、チアゴ・シウバも意図せずゴールキックを邪魔したことでイエローカードをもらった。そのせいで準決勝のドイツ戦には出られない。今の状況についてブラジルの主将は、「自分の役割はまだ終わっていない。今は落ち着いている。あのプレーでも、GKからボールを取ろうとなんてことはひと時も思わなかった。すでに1枚のイエローカードを受けていたのも知ってたし、子供じゃないんだから、そんなプレーをわざとするわけがない。」と自分の累積警告による出場停止には不満を示したものの、「自分の代わりにプレーする選手を信頼しているし、誰が出場してもいい試合ができると確信している」とチームメイトに期待を寄せた。
実はブラジルサッカー連盟(CBF)はコロンビア戦後、チアゴ・シウバのイエローカードの見直しと、フアン・スニガに対する厳重処分をFIFAに要求していた。しかしFIFAはこのいずれも退けている。