快進撃を見せるハメス・ロドリゲスに大注目が集まる中、ブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ監督はコロンビア戦は難しくなるが、チリ戦ほどではないと強い自信を見せたうえで、コロンビアの10番をマンツーマンでマークさせるような戦術は取らないと話した
スコラーリ監督は、「優勝するまでには7段(7試合)の階段を上らなくてならないと言ってきたが、すでに我々は5段目にいる。我々は優勝候補だ。ブラジルのサポーターはブラジルが優勝候補ではない、なんて言う言葉は聞きたがらない」とV宣言したうえで、「コロンビアのことはリスペクトするべきだ。かといって戦争のような試合にはならない。難しい試合にはなるけど、チリ戦のような試合とは違う。チリ、ウルグアイ、アルゼンチンなんかと試合をするときは戦争になる」と、ガチガチのぶつかり合いにはならないと予想した。
ここにきてブラジルのメディアが最も警戒しているコロンビアのハメス・ロドリゲスについては、「ハメスはとてもいい選手。コロンビアはほかにもいい選手がいる。ただ、マンツーマンでマークするようなことはしない。今回のワールドカップではどんなチームもそんなことはしていない。唯一のマンツーマンのマークはオランダ対チリ戦でディルク・カイトがアレクシス・サンチェスをマークしたときだけだ。ブラジルはゾーンでマークする。それこそ我々の闘い方だ」と強調した。
一方でスコラーリ監督はひいきの記者のインタビューを受け、それ以外の記者のインタビューを断ったことで批判されている。それについては、「20年以上も知っている、私が尊敬する記者の人たちと個人的に話して何が悪い? 彼らは私の友達なんだ。私が彼らと話したのは彼らの意見が聞きたかったから。そこになんの問題があるんだ? その場に呼ばれなかった記者が気分を害しただけで、それに対して私はなにもできない。男の嫉妬なんてうんざりだね」との考えを示している。
いつもは冷静なはずの監督も決戦を前にピリピリしている。それだけコロンビア戦の難しさを肌で感じ出ているのかもしれない。果たしてブラジルはコロンビアという5段目の階段を上りきることができるのか。