オランダがメキシコを劇的な逆転勝利で下し、ベスト８に駒を進めた。１対０でリードを許していた欧州の強豪は、後半４３分にスナイデルが強烈なシュートを決め同点に。さらに同４５分にはロッベンが倒されてＰＫを得ると、最後はクラース・ヤン・フンテラールがしっかり決めて大逆転を収めた。この試合を見て興奮した元ブラジル代表選手であり、ドイツＷ杯日本代表監督のジーコがフェースブックにアップしたある画像が話題となっている。
オランダ代表選手はジーコが選手時代にキャリアを築いたリオデジャネイロにあるフラメンゴのトレーニングセンターで合宿を張っているが、ジーコは先日そこを訪れたばかり。なんとそのとき偶然にもメキシコ戦でゴールを挙げた二人と一緒に記念撮影していた。それもスナイデルとクラース・ヤン・フンテラール自らジーコに写真撮影を頼み込み、ツーショットが実現したという。ジーコはそのときのことを、「練習場に行ったら、二人が私と写真を撮ろうと言ってきた。その二人、スナイデルとクラース・ヤン・フンテラールが今日ゴールを決めてくれたからとても嬉しかったよ。選手たちはみんな私を歓迎してくれた。クラース・ヤン・フンテラールはフラメンゴのエンブレムの前で撮ろうと言ってくれたんだ。オランダの選手たちには幸運を祈ってるよ」とエールを贈った。
ワールドカップ時期には様々な国でジンクスや不運が語られる。アルゼンチンでは「（イラン戦を観戦していた）マラドーナが退席したから勝てた」などとアルゼンチンサッカー協会の会長が失言して、マラドーナの反感を買ったばかり。ブラジルでもペレが同じようなことを言われることが多々ある。また、ミュージシャンのミック・ジャッガーが応援するチームは負けるなどといった話がネットでは盛り上がっている。そんな中、ジーコが幸運を呼んだとしてブラジルではこの出来事を大きく報道。これを機に今後、ジーコがラッキーキャラとして世界各国の代表から拝まれるなんてことがあるかもしれない。
