コロンビア代表の10番ハメス・ロドリゲスがウルグアイ戦で2ゴールをマークし、ワールドカップ得点王争いでネイマール、メッシ、トーマス・ミュラーを抑えてトップに躍り出た。
ハメス・ロドリゲスはネイマールと同じ22歳。知名度こそネイマールには劣るものの、そのポテンシャルと実力は申し分ない。ウルグアイ戦では前半28分に浮き球を胸トラップで処理し、そのまま半回転してボレーシュートを決めるなど、今大会ファン・ペルシのダイビングヘッドに次ぐベストゴールといっても過言ではないスーパーゴールを挙げた。
ハメス・ロドリゲスは1991年7月12日生まれ。コロンビア代表では26試合して10ゴールをマーク、そのうちの半分が今大会のゴールだ。怪我で戦線離脱したラダメル・ファルカオに代わってコロンビアを牽引する若きストライカーは、ここにきて一気にその存在感を世に知らしめている。
ネイマールも少年時代からその才能が騒がれていたが、ハメス・ロドリゲスもまた同じである。ハメス・ロドリゲスはなんと14歳にして当時コロンビアリーグ2部に降格したばかりのエンビガードFCでプロデビューを果し、17歳になるとアルゼンチンリーグにおける歴代最年少外国人プレーヤーとなった。そして18歳でポルトガルの強豪FCポルトに移籍し、欧州行きを叶えた。FCポルトでは2010年から2013年までに34試合に出場し、9ゴールの活躍。その後現在所属のASモナコに籍を移した。国際大会においては2007年のU17ワールドカップ、2011年のU20ワールドカップにそれぞれ出場するなど、エリート街道を走ってきた。
そんなコロンビアの10番が次戦の決勝トーナメント準々決勝でついにネイマールのいるブラジル代表と激突する。ハメス・ロドリゲスはウルグアイ戦後に、「歴史的な勝利で、(コロンビアにとってベスト8は)初めてのこと。次の試合は最も強敵が来る。行けるところまで行きたい。」としたうえで、「得点王については考えてない。ゴールを決めようと決めなかろうと、ただチームを助けたいだけ。ブラジルはいい選手がたくさんいる。難しい試合になるだろうけど、いい試合をして勝ちに行きたい。」と意気込んでいる。若きストライカーはサッカーの実力だけでなく、ルックスも童顔でかなりのイケメン。結果次第ではネイマールを主役の座から引きずり下ろすだけのポテンシャルは十分にありそうだ。