試合中にイタリア代表のジョルジョ・キエッリーニの肩に噛み付き、代表戦9試合および4か月の活動停止処分を言い渡されたルイス・スアレスを巡り早くも続々とスポンサーが退く意向を示している。
真っ先に動き出したのはルイス・スアレスのグッズサプライヤーでありスポーツブランド大手のアディダスで、ワールドカップ期間中のスアレスに関連する宣伝活動の一切を停止する意向を発表。アディダスはAFP通信に対し、「ルイス・スアレスの振る舞いは受け入れがたく、我々は契約選手にハイスタンダードの振る舞いを求めている、ということを彼に注意する。アディダス社はFIFAの決定を全面的に支持する」との声明文を出した。また、ワールドカップ後については、「将来のプランは大会が終わってから検討したい」と名言は避けたが、最悪の場合、契約抹消という可能性もある。
一方、スポンサーであるウェッブサイトの888ポーカーはルイス・スアレスとの関係を絶つと表明、「888ポーカーはルイス・スアレスがすばらしいシーズンを終えた後に契約を結んだ。しかしながらブラジルワールドカップイタリア戦の行動は大変残念で、彼との関係を即刻断つことに決めた。」と伝えている。
また一部の報道では契約内容で合意に達したとまで言われていたFCバルセロナの移籍だが、ここにきて今回の件を盾にバルサが交渉を有利に進められるようになったのはいうまでもない。ルイス・スアレスが所属するリバプールは低い移籍金でも放出せざらる終えなくなるのは必至だ。また、ルイス・スアレス本人も年俸などで悪条件を飲まざるを得なくなる可能性もある。一度の過ちが彼の人生を棒に振ることになるとは本人も想像もしなかっただろう。
ウルグアイサッカー協会や地元のファンからはFIFAの処分が厳しすぎるという声もある。空港でルイス・スアレスを迎えたファンの中には、「FIFAは汚職まみれ。ルイスちゃん、私たちがお金を出してあげる」といったメッセージを掲げる人の姿もあった。