ワールドカップで対戦相手に噛み付くという前代未聞の行為に出たウルグアイの暴れん坊ルイス・スアレス。本人がAFP通信のインタビューに応じ、試合時の状況を説明した。
「ルイス・スアレスがプロを目指した理由がロマンチックすぎる」
ルイス・スアレスはAFP通信に対し、最初に攻撃したのはジョルジョ・キエッリーニだと主張し、「ピッチの中では様々なことが起こる。僕ら二人がペナルティーエリアの中にいたら、彼が肩で殴ってきたんだ。でもこういったことはピッチ上ではよくあること。そんなに大ごとにする必要はない」と、あくまでも相手が悪いとした。
また、ルイス・スアレスは、「予選を突破できて本当にうれしい。これからは勝ち抜き戦なので本当に難しくなる。みんなが限界の状態でやっている」と話した。まるで何事もなかったかのようなコメント。そしてこの期に及んでの責任転嫁。さすがウルグアイの暴れん坊だ。
しかし試合を見た人なら誰もがルイス・スアレスが自らジョルジョ・キエッリーニのところまで走って行って噛み付いたのを目撃している。果たしてFIFAは彼にどれだけの処分を下すのか。この一件は世界中でも大反響を呼び、試合の当日から翌日にかけて関連ツイートが約200万件飛び交ったという。
一方、噛まれたジョルジョ・キエッリーニは、「彼が僕を噛んだことは明らかだ。まだ跡が付いてる。審判は笛を吹いて、レッドカードを与えるべきだった。彼は(噛んだ後に殴られたといった)シミュレーションまでしたんだからね。」と批判した。しかしジョルジョ・キエッリーニは試合後驚くべき大人の対応を見せている。イタリアの予選敗退が決まりさぞ悲しみにふけているかと思いきや、ホテルの従業員の写真撮影にも快く応じた。それも肩に噛み付かせてあげるほどのサービス精神だった。