若手育成に多大な力を入れているチーム、サントス。これまでネイマールはもちろん、ロビーニョ、ガンソなど代表レベルの新人選手を発掘し、育ててきた経緯がある。サントスが近年育て上げた最高傑作はもちろんネイマールだ。しかしすでにそのネイマールを凌ぐとも言われる期待の新生を発掘していたことが明らかになった。
彼の名はロドリゴ・シウバ。まだ12歳の少年だ。しかしその実力、才能は別格でジュニアチームで昨シーズン102ゴールをマーク。これはメッシが所持している記録を11ゴール上回るものだ。実力もさることながら待遇も別格扱いで、すでに広報担当が付き、ナイキがスポンサードしている。
実はロドリゴ・シウバ君の父親エリッキさんは現役のサッカー選手。セアラFCに所属し、これまでもインテルナシオナル、クリシウマなどのチームを渡り歩いた。「ロドリゴは5歳のときにサッカースクールに通い始め、8歳でサンパウロに移籍した。そこでフットサルをやっていたときにサントスからオファーを受けたんだ」。未成年のため、まだプロ契約は結べないが、すでにクラブからは毎月給料が出ている。金銭面などの問題は全てエリッキさんが面倒を見ているという。
才能も計り知れないロドリゴ・シウバ君だが、12歳にして自信も十分だ。父親と比べられると、「僕のほうが上手い」と豪語し、メッシについて聞かれると、「メッシよりクリスチアーノ・ロナウドのほうがテクニックがある。メッシはもっと目的に向かって直接行くタイプ。だからゴールを決められる」と分析する。
サントスに所属していれば自然とネイマールと比較されるが、それについては、「みんなに言われるけど、ネイマールとは比較されたくない。新しいネイマールじゃなくて、ロドリゴとして知られたいし、ネイマールは一人しかいないから」とすでに12歳とは思えない高い意識を見せる。将来の目標については、「バルセロナ、レアル・マドリードでプレーしたい。そして世界一の選手になりたい」とコメントした。