ブラジルワールドカップの試合が行われているリオデジャネイロのマラカナン・スタジアム。そのスタジアムから地下鉄に向かう通路の階段がグラグラだとしてインターネットにその様子を映した動画が出回っている。
問題の動画が撮影されたのはアルゼンチン対ボスニア戦後のこと。多くのサポーターがスタジアムを後にし、階段を上っていくと、それは左右にグラグラと揺れた。今にも階段が人の重さに耐えられず、崩れしてしまいそうな勢いだ。英国のBBCニュースもさっそくこれを取り上げ、問題提起。すると階段の手すりが外れていたり、ステップが数本の釘で止めてあったりとずさんな工事の様子が明らかになった。BBCが地元のオーガナイザーに問い合わせたところ、責任はリオデジャネイロ市政府あると言及。市政府に問い合わせると、州政府の責任だといってたらいまわしにされるだけだった。なにもこれは階段だけの問題だけじゃない。一事が万事この調子なのだ。階段一つで責任のなすり合いになるのだから、なぜスタジアム建設やインフラ整備にあれほどの遅れがでるのか分かるだろう。
とてもFIFAが厳しいチェックをしたとは思えない簡易すぎる階段。もし自分たちの国の敗退に激怒したサポーターが一斉にこの上で暴れだしたら、一体どうなるのだろうか。取り返しのつかなくなる前に一刻も早く補強作業に臨んでもらいたい。