ブラジル対クロアチア戦でブラジルワールドカップ初のイエローカードを西村主審から受けたネイマール。ワールドカップでは累積イエローカード2枚でその次の試合が出場停止となるが、今大会も2010年W杯同様、累積イエローカードがグループリーグから決勝トーナメントにまで持ち越され、準々決勝終了時点でリセットされることをFIFAが明らかにしている。
FIFAによると、準々決勝で2枚目のイエローカードを受けた場合、その選手は準決勝に出場できないが、1枚のみの選手は準々決勝終了時点で累積イエローカードが無効になるという。なお、累積イエローカードはグループリーグ終了時点ではリセットされず、決勝トーナメントにも持ち越される。
ネイマールはクロアチア戦の前半早々相手選手の顔に肘を入れてしまい、警告を受けた。このプレーを巡っては「レッドカードでもおかしくない」といった意見も飛んだが、なんとか退場だけは回避できた。しかし次のメキシコ戦でもう一枚警告を受けるようなことがあれば、ブラジルはネイマール不在でカメルーン戦を戦わなければならない。
チームメイトのオスカルはネイマールのイエローカードについて、「彼は普段は相手にイエローカードを受けさせるような選手。自分でまたもらうようなことが起こるのは難しいと思う。冷静にプレーすれば大丈夫だ」としたうえで、「彼は全力でプレーするだろう。僕らチームメイトが彼を冷静にプレーできるようにしてあげないと。一つのプレーだけでネイマールは試合を決められるからね」と話している。
対するネイマール本人は、「通常通りやるだけ」と平常心のままやるとしたうえで、「イエローカードのことは考えない」との考えでいる。しかしカッとなってしまうこともあるネイマールだけにメキシコ戦での彼のプレーにはチームスタッフも気が気ではないだろう。