ワールドカップが始まり、開幕戦ブラジル対クロアチアでさっそく世界中で物議をかもすことになった日本人審判団の判定。ブラジルの一部の報道ではFIFAが西村雄一主審になんらかの処分を検討しているとまで伝えられた。では一体、ブラジルの国民はあのPK判定を一体どう思っているのだろうか。国民の生の声をまとめてみた。
ワールドカップ開幕戦から一夜明けて、疑惑の判定の渦中に立たされたフレッジはブラジルサッカー連盟(CBF)のユーチューブチャンネルを通じて、インタビューに応じた。そこではフレッジはPK判定を全面支持。実際になにが起こったかを詳細に説明した。このフレッジの説明を聞いたブラジルのインターネットユーザーはすぐさま、動画のコメント欄にそれぞれの意見を書いた。その一部を紹介する。
「PKじゃないよ。ブラジルの優勝はすでに買収されているね」
「審判は講座でフッレジのような選手に騙されないためにも物理を勉強しないと。」
「なんて恥ずかしんだ。フレッジよ、PKじゃなかったってことを認めるのがそんなに難しいのか。」
「PKがどうか決定するのは審判でもなければ、選手でもない。FIFAが主審がしたことを飲み込んだだけだ。彼が言うようにFIFAはペナルティーエリア内のいかなる掴みの行為にもPKを与えると指示している。審判はその判断をしただけ。それに選手たち自身もオリエンテーションを受けたくせに、ペナルティーエリア内で手を使ったということはPKをくださいと言っているのと同じこと」
「もしPKじゃなかったって認めたらすばらしいのに。君の顔を見ているだけで、嘘をついている、あるいは誰かに言わされたってのがわかるよ。」
「おそらくブラジル代表を困惑させるために、まだまだ議論がでてくるだろうね。こんなに議論されるなんて馬鹿げているよ。今日だってスペインにありもしないPK判定が出たのに誰も何も言ってない。このワールドカップは全世界対ブラジルみたいなもの。みんなブラジルが負けろって応援しているんだ。」
「ワールドカップなんだから、なんでもありなんだよ」
「恥知らずのコメント。フレッジは自ら倒れておいて、PKだったなんてよく言えるよ」
「もしウソ発見器があったら、爆発するだろうね」
「クロアチアの選手がイライラさせるようなマークの固め方をしたから、西村主審ですら我慢できなかったんだわ。ただ、PKがあろうとなかろうと、ブラジルは逆転してたけどね」
「PKだよ。それで終わり。ペナルティーエリアの中で肩に手を置いたんだぜ。サッカーは脚でやるスポーツなんだから」
「(試合を)盗まれた(ずるされた)、なんて言う表現は当たり前に使われているけど、たった一度のブラジルの試合だけで、ワールドカップが、審判が買収されているなんていうのは馬鹿げてる。落ち着いてよ。誰だってミスするんだから。ほかの試合でも審判はミスしてたでしょ。ひいきされてるなんて言うのはまだ早いから。ところであれはPKだけどね」
「フレッジもCBFも議論する余地がないよ。PKじゃないんだから。サッカーはコンタクトスポーツ。ただ誰かの体に触れたとかで、選手が倒れたらダメだろ」
「メディアは今日PKがなくてもあっても、ブラジルが勝ったことが大事だと伝えてたよ。僕にとってはこのフレッジのコメントは許せないね。なぜならどんなことをしても勝てばいいっていう風潮にするからさ。たとえブラジルが10対1で勝ったとしてても、あのPKは結果を左右するものだった。」
「CBFがフレッジを擁護するために奮闘したんだね。この動画は、審判を買収したことにみんなが気づいたっていう彼らの焦りがうかがえるよ。哀れすぎる」
「西村雄一主審のPK判定をめぐるブラジルFWのインタビュー全文」