世紀の誤審か、それとも妥当なジャッジか。勝ったブラジルにとっては公平でも、敗れたクロアチアにとっては不公平だと批判が鳴りやまない開幕戦での西村雄一主審の疑惑の判定。実はこれを受け、クロアチア代表選手たちが試合後、ロッカールームで大暴れしていたことがブラジルのメディアの報道により明らかになった。
ブラジルの複数メディアは、試合後、クロアチア代表の複数の選手がテーブルを破壊したほか、ロッカールームを水浸し にしたまま帰っていったという。ブラジルサッカー連盟(CBF)のアンドレス・サンチェス理事は、水浸しになったロッカールームを目撃。クロアチアの選手たちが犯人であると指摘している。
「彼らはごちゃごちゃにして、汚して帰っていた。廊下は足の指が浸かるぐらい水浸しで、誰がこれを片付けるのか知りたいぐらいだ」とクロアチア選手の行動を非難した。
ピッチの上ではクレームこそしていたものの最後までスポーツマンシップにのっとっていたように見えたクロアチアチーム。しかしロッカールームに戻ったら怒りの虫が収まらなかったのだろうか。しかし事実なら一国を代表する選手としては非常に残念な話である。
一方、クロアチア側はメディアを通して「アンドレス・サンチェス氏の批判を否定したい。テーブルが壊れていたのは重さに耐えられなかったから。ロッカールームが水浸していたのは排水がちゃんとしておらず、スタジアムの工事が未完成だからだ。シャワーを浴びた後で水が溢れたんだ」と反論した。果たしてどちらの言い分が正しいのか。
クロアチア戦後、世界中で西村雄一主審の判定に賛否両論が沸き起こる中、ブラジルをライバル視している海外のインターネットユーザーは西村雄一主審の合成写真を使って、セレソンを揶揄している。
「疑惑の判定」のイメージを払しょくするのにはブラジルは今後誰にも文句を言わせないぐらいの圧倒的な勝利が求められるだろう。次の試合は18日(日本時間)のメキシコ戦。ブラジルはそこでなにがなんでも結果を残したいところだ。
「西村雄一主審のPK判定をめぐるブラジルFWのインタビュー全文」