準備の段階から何かとトラブル続きだったブラジルワールドカップだが、13日、無事開会式を終え、開幕戦も終わった。しかし開会式のセレモニーがあまりにも酷かったと世界中のメディアから批判が集まっている。
開会式が始まったのは13日午前3時(日本時間)。始蹴式にはブラジルのハイテクノロジーを駆使したロボスーツを身にまとった下半身不随の障害者が登場した。しかしブラジルの民放局グローボはこのシーンを放送せず。期待していた人からすれば拍子抜けの幕開けだった。ケーブルTVなどで始蹴式の模様を見た視聴者からは、「最初からボールがころがってて、全然蹴ってなかった」と批判が集中。下半身不随の人も脳波を電気信号に変え、ロボットの手脚を動かせるとして世界中が注目していたテクノロジーも成功したとは言いがたい結果だった。
また、ピットブル、ジェニファー・ロペス、クラウジア・レイチによるテーマソングの合唱も槍玉に挙げられた。特にネット上ではピットブルの白のパンツが「オムツみたいだ」とジョークにされ、3人の歌とダンスに周囲の踊りや振り付けが全くあっていなかったという意見が飛び交った。
英のBBCは「もしあなたがブラジルにいて、ダンスを踊れるならオーガナイザーに連絡すれば閉会式のパートがゲットできる」と報じた。

アマゾンのインディオをモチーフ?にしたダンサー。なぜかシートベルトをしてると話題に。また、英のガーディアン紙は「美しいけど、ネイマールに2時間リフティングさせたほうがましだった。そうしないで彼らはただずっと踊り続けていた」と伝えた。
スペインのエル・ムンド紙は、「開会式で(開幕戦が行われた)コリンチャンスアリーナよりアマゾン地方のほうがインターネットがつながりやすいことを証明した。会場では(スマホアプリの)Tinderですらつながらなかった」と設備のひどさを伝えたうえで、「紫の色の服を来た女の子がゴムのベッドで飛び跳ねていたりと、人々は(パフォーマンスを)解釈しようとするのを諦めた」と報じた。