13日(日本時間)W杯開幕戦ブラジル対クロアチアが行われ、ブラジルがネイマールらのゴールでクロアチアに逆転勝利した。
開会式ではサンバ、カポエイラなどのパフォーマンス、そしてオフィシャルテーマソングの紹介など、徐々に会場はヒートアップ。そして試合時間になり、ブラジルの国家斉唱の際には会場に詰めかけた6万人を超えるサポーターが総立ちで合唱した。この時点でホーム、ブラジルの圧倒的有利というムードだったが、いざ試合が開始されると、全く予想だにしなかった展開に。
ブラジルは序盤からクロアチアの固い守りに手を焼き、攻め込めない時間帯が続く。逆にクロアチアは左サイドを中心にカウンターでブラジル陣内に幾度となく攻め込む。そして迎えた前半10分、クロアチアの左サイドからのクロスをブラジルDFマルセロが痛恨のオウンゴール。先制点を許した。この失点でブラジル選手には焦りが見られ始める。攻めても左サイドのフッキ、中央のフレッジがボールに触れるチャンスがほとんどなく、唯一鋭い動きを見せたのはオスカルだった。
オスカルは右サイドに限らず、中央や左サイドにも積極的にボールをもらいにいく動きを見せ、ゲームを組み立てた。その動きにネイマールが反応。右サイドからネイマールがドリブルで相手DFを抜き去ると、中央にパス。こぼれ球をオスカルがミドルシュートを放ったが、ボールは惜しくも相手GKに阻まれ得点はならなかった。ところが同28分、再びオスカルがチャンスを演出。オスカルが二人のDFを引きつけ、ネイマールにボールが渡ると、ネイマールは左にボールを運び自らシュート。当たりは決して強くなかったが、相手GKのタイミングを上手く外し、ボールはポストを弾いてネットを揺らした。
ネイマールの同点ゴールで少し余裕が出たブラジルは徐々にペースを取り戻す。同40分にはネイマールがゴール前でフリーキックをゲット。しかし蹴ったボールは相手DFにブロックされ、追加点はならなかった。そのまま1対1で前半が終了した。
後半に入ると、序盤はクロアチアがボールを支配。中盤が機能していないと見るやブラジルはパウリーニョに代わって、エルナネスを投入。さらにフッキに代わって、ベルナルジをピッチに送り込んだ。そして迎えた同23分、フレッジがペナルティーエリア内で倒されPKをゲット。これをネイマールが確実に決めて逆転に成功した。
同44分にはネイマールを交代。代わってピッチに入ったのはラミレス。2得点挙げたブラジルの10番がピッチを去ると観客からは大きな拍手が贈られた。そのまま試合が終わるかと思われた同45分、ドリブルで上がったオスカルが2人のDFに囲まれながらつま先でシュート。これがゴール左隅に決まり、スコアを3対1とした。結局試合はそのまま終了。ブラジルが初戦をなんとか逆転勝利でものにした。