先日のパナマ戦で全得点にからむ活躍を見せたネイマール。そんな彼に対し、チームメイト、監督、メディアがこぞって絶賛している。
ネイマールは今回のブラジル代表合宿に合流にした際、まだ怪我から復帰したばかりだった。フィジカルトレーナーやチームドクターがそのコンディションの良さを評価していたのに対し、メディアは彼の状態に半信半疑だった。
ところがパナマ戦でフリーキックから芸術的な先制点をたたき出し、ヒールキックによるアシストを見せた彼を批判する余地はメディアになくなっていた。誰の目にもネイマールがチームの中心であることは明らかだったし、チームで一番輝いていたのもはっきりしていた。
スペインのムンド・デポルティーボ紙は「ブラジルのユニフォームを着たら、ネイマールは別物だ」としたうえで、「バルセロナが見たがっているネイマールがブラジルで見られた」と表現した。
チームメイトもこの時期にネイマールに絶大な信頼を寄せている。FWのフレッジは「彼こそが僕らのために試合を決めてくれる男だよ。別格の選手だ。」と評価した。
ブラジルの主将チアゴ・シウバも、「ネイマールをマークするのはすごく難しい。ボールを持ったときのスピードとショートタッチのドリブルがすごい。速くて技術があり、頭のいい選手をマークするのはやっかいなんだ。彼はその全てを兼ね合わせている」と絶賛している。
一方、フェリペ・スコラーリ監督は、「ネイマールがドリブルしないときなんてない。試合に出さずに合宿所に残しておくか、それともDFをやらせるかしか方法はないだろう。彼にはドリブルで相手DFを翻弄してもらいたい。怪我を恐れてドリブルしないなんてことはあってはならない。怪我を止めるのは審判の仕事だから」と、あくまでもネイマールは自由にプレーさせるとの方針を明かしている。
ネイマール一人に頼ることが心配されるが、「いいプレーをするときもあればしないときもある。ただ、そのときはほかの10人の選手が助ければいいだけのこと。それは他のチームでも同じだ。彼は特別なクラッキ(名選手)だがあくまでもグループの一員なんだ」と、チームプレーを重視するとした。
周囲の期待も膨らめば、プレッシャーも増加する。そんな中ネイマールは、「プレッシャーは子供のときから受けてきた。僕はこのときのためにずっと準備してきたんだ」と問題ないとしている。
ブラジル代表は6日にセルビア代表との親善試合に臨む。