ブラジルW杯を目前にしたこの時期、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督がブラジルのメディアのインタビューに応じた。ブラジルのエスタード紙が報じた。
ザッケローニ監督は昨年ブラジルで行われたコンフェデレーションズカップに出場したことやブラジルに約150万人ともいわれる世界最大の日系人コミュニティーがあることを理由に「大きなコミュニティーが観客席で支えてくれるなんて大変喜ばしいことで、エネルギーをもらえる」としたうえで、「(今回のW杯は)ホームでやるような感じだ。全選手にとってそれは大変光栄なこと」と話した。
また、ザッケローニ監督は就任後から日本代表の選手たちに対し、「強い相手をリスペクトするのはいいけど、決して怖がってはいけない。」と教えてきたといい、「その目的は果たせた思う」と手ごたえを感じている。
チームの状態については、「選手たちには自信がついた。チームとしてものすごく成長した。もしW杯中ベストなコンディションで試合に臨むことさえできたら、どんな相手も苦しめることができるだろう」とコメントしている。
エスタード紙はコンフェデレーションズカップでの日本対イタリア戦を例に挙げ、日本代表が途中まで2対0で勝っていたと振り返り、惜しくも負けはしたが早いパス回し、ボールポゼションで大きく相手を上回ったと評価している。
ザッケローニ監督は質問が予選グループ同組のコロンビアに及ぶと、「ここ数年でコロンビアは全ての面でものすごい成長をした。我々のグループでは1位候補といってもいいと思う」と相手を警戒したものの、「それでもうちも十分決勝トーナメントに進出できる」と予選突破に自信を示した。
優勝を狙うと豪語する日本の選手もいるが、その一方でザッケローニ監督はブラジルメディアに対して、「ベスト8には進める」との現実的な目標を伝えている。そのうえで、「本番では戦術的な革新や発展を求めていない。そういったことはW杯で起きるのは稀なこと。ただ、サプライズは期待しているし、新たな才能が頭角を表してくれるといい」と期待を寄せた。
日本代表はアメリカでの合宿後ブラジル入りし、サンパウロ州イトゥ市でキャンプを行う。