ネイマールのバナナ人種差別反対運動は計画的マーケティングだった?

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banana

ネイマールが息子ダヴィ・ルーカ君とバナナをかじった写真をインスタグラムのアカウントにアップしたことでブラジルから世界へと飛び火した人種差別撤廃運動。多くの人を立ち上がらせ、バナナを投げた犯人を生涯入場禁止に追い込むまでの反響を得たポジティブな運動が実はネイマールのスタッフによるマーケティングの一部なのではないかといった噂がブラジルで立っている。その実態とは。

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マーケティングと騒がれている理由の一つにネイマールがあまりにも早くあの画像をアップしたことにある。ネイマールは問題のバナナ事件が起こった当日、怪我のため試合会場にはいなかった。つまりTV観戦していたのだ。そしてダニエウ・アウヴェスがコーナーキックの際にバナナを投げつけられ、それを食べながらボールを蹴ったのを見ると、すかさずツイッターにコメントした。

「サッカーではサポーターが選手を猿と呼んだりする場面をよく見かける。そんな偏見を止める最善の方法は自分の肩の荷を下ろすことだ。侮辱は相手を怒らせてこそ機能する。僕らはみんな猿なんだ。」

差別行為に対し、怒るのではなく、逆に猿だけどそれがなにかとふざけることで差別の効果をなくしてしまおう、といった言葉である。これに続きネイマールはバナナの写真を公開した。しかしそのあまりにも素早い行為が一部のメディアには「用意周到」だと映ったようだ。

スポーツ記者のジョゼ・アントニオ・リマは自身のブログで、「ネイマールはエージェントが作り上げた好青年を演じる必要があるのか?」と題し、「ネイマールの行動は素晴らしいし、その行為自体の価値を奪う必要はないが、あれはネイマールのキャラクターイメージを管理する広告代理店ロドゥッカが仕掛けたマーケティングだ」と指摘した。

ネイマールがこういった批判を受けるのは、あまりにもネイマールが強い影響力を持っており、以前試合中にスポンサーである下着ブランドのブリーフを露出したなどの行為があったからだ。ネイマールが動けば大金が動く。そういった一連の動きをブラジルでは「ネイマーケティング」などと言って揶揄することもある。

バナナ運動の発端はネイマール自身がスペインで差別的な扱いをサポーターから受けていたのが大きい。ネイマールは今月13日にもバルサが格下のグラナダに敗れた後、相手サポーターではなく、味方サポーターから猿の鳴きまねをするなどの嫌がらせを受けていた。相手味方にかかわらずサポーターからの同様の行為は以前からも続いていた。これに対抗しようと、広告代理店ロドゥッカがバナナ運動を準備していたのだ。実はネイマールもバナナを投げ込まれたときにはバナナを食べることを決めていたという。それを知らないダニエウ・アウヴェスがバナナを食べたことで、広告代理店ロドゥッカが「バナナ運動」にゴーサインを出したのだった。

これについて、広告代理店ロドゥッカのグーガ・ケツェル取締役は、「ネイマールがバナナを食べることになっていた。でもダニエル・アウヴェスがそれをしたんだ。それも素晴らしいことだけど」と認めている。また、グーガ・ケツェル取締役は「2週間前にネイマールとネイマールの父親から差別行為に対してなにかしたいんだけどといった相談があったんだ。話し合いの結果、怒れば怒るほど相手の思う壺だから差別行為の効果をなくすには【僕らはみんな猿なんだ】の姿勢でいったほうがいいと決めたんだ。」と説明した。

その一方で、「もともとはネイマールのアイデアで、たまたまだダニエウ・アウヴェスが食べたから、そのタイミングでキャンペーンを公開したにすぎない。」とネイマール主導だとしたうえで、「ダニエウ・アウヴェスとはなにも取決めなんかはしていない。ただ彼がやったことはすばらしい。その後、ネイマールが抗議したことで大反響を呼んで、大統領府まで動かしたんだから。」と話した。

マーケティングの一部であるとして批判があることについては、「運動のバックに代理店があるから、その運動に価値がないとするのは偏見そのもので、それは選手にバナナを投げつける偏見に等しい。なぜ専門家が協力してはいけないのか。なぜ彼のアイデアを我々が助けてはいけないのか。なにかを売ろうとしてやったことじゃない。ネイマールの差別は馬鹿げたことだという抗議の必要性の基にやったことで、成功しただけにすぎない」と強調した。

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