FCバルセロナのブラジル人選手ダニエウ・アウヴェスが試合中にバナナを食べる珍事件が起こった。しかしそれは許されない行為による彼の勇敢な戦いでもあった。
先日、行われたFCバルセロナ対ビジャレアルの試合中、ダニエウ・アウヴェスが相手サポーターの観客席の近くでコーナーキックを蹴ろうとしたとき、サポーターの一人が彼に向かってバナナを投入した。実はスペインを始め欧州ではブラジル人選手や黒人選手に対する侮辱としてバナナを投げる行為が続出している。
しかしこれに対してダニエウ・アウヴェスが取った行動が思わぬところで大反響を呼んだ。普通なら嫌悪感を示して、バナナを避けるところだがダニエウ・アウヴェスはこれを拾って食べ、何事もなかったかのようにすぐ様コーナーキックを蹴ったのだ。この行為がブラジルの国民を始め、多くの人々を感動の渦に巻き込んだ。
チームメイトのネイマールもインスタグラムに「僕らはみんな同じ人間。みんな猿だよ。それがどうした?」と差別反対に向けて立ち上がった。ダニエウ・アウヴェスやネイマールのコメントには多くの反応があったことは言うまでもない。サッカー界にはびこる人種差別に対して、ブラジル人が一致団結して反対を叫ぶ姿はほかの国民も見習うべきである。