W杯直前に怪我を負ったネイマールを巡り、ブラジルサッカー連盟(CBF)を始めとする関係者は本番までに間に合うと安心している中、ペレが反対意見を述べた。
この時期に怪我をしたことで十分に休息が取れるなど前向きな報道が目立つ中、ペレはネイマールについて、「怪我は決していいものなんかじゃない。彼がこの時期に怪我してよかったなんて言っている人には賛成できない。十分に休めるという話も理にかなっていない。結局まだどれだけ完治にかかるかもはっきりしていないんだ」と状況を深刻にとらえた。
その一方でペレは、「我々はネイマールにW杯の重圧を載せてはならない。彼が出場するか、しないかとかそういうふうにものを考えてはいけない」としたうえで、「チームにはビッグスターはいない。ネイマールにとっては初めてのW杯だし、ブラジルの歴史上初めてディフェンスが攻撃を凌いでいるチームだ」と分析した。
バルセロナでの活躍については、「移籍後のこの8ヶ月間とてもいい経験になっている。すぐ倒れるなど批判も受けているけれど、欧州のサッカーはブラジルより激しく、ブラジル代表にとってはレベルの高いところでプレーしているのはいいことだ」と指摘した。
一方、フェリペ・スコラーリ監督は、ネイマールについて、「彼のチームが調子が悪いだけでネイマールの調子はいい。代表でも彼はいいプレーをする。彼とも彼の父親とも話したけれど、彼については何も心配していない」と代表招集を確約した。
また、フェリペ・スコラーリ監督は「ブラジル代表とバルサではタイプが違う。ネイマールはどんなチームでもやれる。彼はファンタスティックな選手で、特に今以上なにも必要ない。彼のことはなにも心配する必要ない。心配は無用だ」と評価した。