サントスFCからネイマールを獲得したFCバルセロナのサンドロ・ロセル会長が契約における違法行為に関わったとして訴訟問題に発展していることが分かった。報道によると、すでに検察側は裁判所に対し訴状を提出しており、場合によってはネイマールのイメージにも悪影響が及びそうだ。
問題となっているのは契約金。契約書に書かれている数字と実際に支払われた金額に大きな差があり、いわゆる「裏金」が手渡されたのではないといった疑惑が生じている。これを受けホセ・ペラルス検察官は裁判所に対し、FIFA、サントス、ネイマールの3者に契約書の公開命令を下すように申し立てている。
訴訟の発端となったのはバルサの株主の一人がネイマールの契約のために使われたとされる移籍金の支払い先が不透明だとして意義を申し立てたことにある。バルサはネイマールとの契約を巡って1750万ユーロをサントスに支払ったうえ、さらに4000万ユーロを別の企業に支払っていたことが分かっており、この企業に対してはバルサは守秘義務があるとして名前を明かしていない。同件を巡って万が一逮捕者が出れば世界中にファンを持つクラブのイメージはおろか、ネイマールにまで批判の矛先が向くのは避けて通れないだろう。