サンパウロ州のジェラウド・アルキミン知事が19日、ツイッターアカウントにて日本代表のワールドカップブラジル大会中の合宿地が同州イトゥ市に決定したことを明らかにした。イトゥ市とは一体どんなところなのか。予選ラウンドの移動距離なども含めて検証した。
イトゥ市は州都サンパウロ市から90kmのところに位置する人口約16万3000人ののどかな町。緑が多く、都市部に比べると空気も数段きれいなリラックスするにはもってこいの環境だ。なお、日本以外にもロシア代表が同市で合宿することが決まっている。
日本代表が滞在するのはスパ・スポーツ・リゾートと呼ばれるリゾードホテルだ。同リゾートにはサッカー場はもちろんその名の通りスパ(風呂)があるほか、食堂、プール、マッサージルーム、会議室、レジャー施設などが完備されており、設備は申し分ない。
しかし一番の問題が試合会場までの距離である。日本はグリープリーグ初戦のコートジボアール戦をレシフェで、ギリシャとの第2戦をナタウで、コロンビアとの最終戦をクイアバで行うが、その移動距離を合計すると実に2777kmになる。移動距離だけでいうと日本はコートジボアール(3344km)に続きワースト2位。一番有利なのはコロンビアの1497kmでギリシャの2266kmが後に続いている。これらの条件がそのまま試合結果、あるいはグループリーグのランキングに比例しないことを祈りたい。