6日、ブラジルW杯の組み合わせ抽選会が開かれ、日本はコロンビア、ギリシャ、コートジボアールと同組に入った。コートジボアールとの初戦(6月14日午後4時)の開催地はペルナンブーコ州の州都レシフェだ。聞きなれないこの都市は一体どんな場所なのか。
レシフェは人口約160万人を有するブラジルで9番目に大きい海岸都市。オーシャンブルーのビーチが都市を囲むように広がることからブラジル国内を始め、海外からも有数の観光地として挙げられるリゾートの顔も持つ。カーニバルなどのハイシーズンになると、街は観光客であふれ、ホテルは満室となる。W杯のときにもまず間違いなく同じことが起こるだろう。
気になる物価だが、リゾート地なだけにブラジル国内でも指折りの高さだ。ブラジルの都市別の物価をまとめたサイト、www.custodevida.com.brによると、食事、ビール、交通費などの平均的な値段は以下の通りだ。
安いレストランでのランチ R$ 10,38(458円)
高いレストランでのランチ R$ 53,35(2,354円)
瓶ビール(600ml) R$ 4,29(189円)
缶ビール R$ 2,99(132円)
コーラ ペットボトル2L R$ 4,72(208円)
コーヒー R$ 2,59(114円)
バス R$ 3,45(152円)
地下鉄 R$ 1,60(70円)
タクシー初乗り R$ 3,50(154円)
高級ホテル R$ 324,92(1,435円)
簡易ホテル R$ 98,30(434円) 為替は2013年12月現在のもの
もう一つ気になるのは治安だろう。レシフェはブラジルの他の都市と比べて治安は良くなく、住民100,000人につき毎年平均して約100件の殺人事件が起こっており、これはリオデジャネイロやサンパウロをはるかに超える数字である。街を歩く際、またはスタジアム周辺では細心の注意が必要だ。
日本の初戦の開催地として名前が挙げられているレシフェだが、正確にはスタジアムのアレーナ・ペルナンブーコはレシフェではなく、中心地から20kmほど離れた近郊都市のサンロレンソ・ダ・マタ市に位置する。アクセスは地下鉄で行くのが一番わかりやすく、中央線(linha centro)のCosme e Damião駅で下車し、そこから専用バスに乗ってスタジアムまで行くのがいいだろう。駅からスタジアムまでは1kmほどなので歩けない距離でもない。
同スタジアムはほかのW杯スタジアムよりも一足先にオープンし、コンフェデレーションズカップの日本対イタリア戦のときにも使用された。最大キャパは4万6000人。現在までの最高観客動員数は4万1705人だが、W杯ではこれを確実に超えるだろう。