感動のサクセスストーリー、元浮浪者がサッカーブラジル代表スタッフに選ばれる

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韓国、ザンビアとの親善試合に向け、ネイマールら代表選手を招集したフェリペ・スコラーリ監督。そんなチームの中にスタッフとしてフェリペ・スコラーリ監督が呼んだある人物がいる。彼の名はエジマール・アントニオ・ダ・シウヴァ。実はエジマール、以前路上で生活していたという衝撃の過去を持っていた。

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エジマールは今回、代表チームのマッサージ師として召集された。現在55歳だが、その風貌は実年齢よりはるかに上をいっているようにも見える。それもそのはず彼はに貧困に苦しみ、路上生活を余儀なくされてきたつらい過去があるからだ。しかしエジマールは路上生活を経てスラム街ファベーラに住みながらも努力を重ね、マッサージ師としての腕を磨き、ある日クルゼイロで働くチャンスを得た。2000年にクルゼイロで指揮を採ったフェリペ・スコラーリ監督とはそのときに知り合った。貧しいエジマールの状況を見て、フェリペ・スコラーリ監督は、ミナス州選手権でチームが優勝を果たした際に得た賞金の一部を彼に譲った。また、ほかの選手たちもお金を集め、エジマールが家を買うのを支援してあげたという。

エジマールは「監督はもしチームが優勝したら、賞金をくれるといって1万8000レアル(現在のレートで約78万円)も私にくれました。さらに選手たちが助けてくれてファベーラを出てアパートを買うことができました。監督は一見司令官のような(怖そうな)感じですが、実はいい人なんです」と語った。

ただ、選手と同じくスタッフもまた一挙手一投足を審査され、チームに役立つと認められた者だけが残れる世界、実力が認められて初めてワールドカップまでスタッフとして登録される。「自分の目標はそこ(ワールドカップ)。献身的に選手たちと仕事をしていきたい。自分の最大限の力を尽くして、ワールドカップに行けるように自分のことを覚えてもらいたい」。路上生活者からブラジル代表まで上りつめる、これこそブラジリアンドリームだ。

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