サントスは3日、ブラジル選手権第34節でクルゼイロと対戦し、4対0で完勝した。
この日の主役ももちろんネイマール。ネイマールは前半11分、サイドからファビオのパスをダイレクトで落ち着いて枠に押し込んで1点目。同36分には同じようにサイドから相手ディフェンスのミスを突いてアンドレがボールを奪い、すかさずゴール前にいたネイマールにパス。ネイマールはボールをディフェンスの股の間を通してパスするようにゴールに流し込んだ。さらに後半7分にはフェリッピ・アンデルソンが加点。同28分にはミラーレスが個人技で突破したところゴール前に絶妙のタイミングで上がってきたネイマールがガラ空きのゴールに押し込んでハットトリックを達成した。
この日のサントス、いやネイマールの動きは圧巻だった。若きスターのプレーは敵チームまでをも魅了。3ゴール挙げた後には相手サポーターがネイマールの名前をコールするなど、サントスにとってはアウェイの会場が瞬時にして”ホーム”となった。熱狂的なブラジルサポーターが敵を応援するのは前代未聞の出来事。試合後、ネイマールは、「クルゼイロのサポーターの行動に感動して涙が出そうになった。自分にとっては大切な日となった。とても感動している」と目を潤ませた。
これに対し、サントスのムリシ・ラマーリョ監督は、「ネイマールはブラジル中のアイドル。クルゼイロのサポーターはいい見本になってくれた」と相手の行動を称えた。