スイスと親善試合を行うためバーゼルで合宿中のブラジル代表。ここに来て体重の激減や貧血など体調の問題が度々囁かれているネイマールだが、そんなネイマールを気遣ってブラジルサッカー連盟は報道陣をブラジルの至宝から完全にシャットアウトする異例の事態に至っている。
ネイマールに代わってインタビューに応じたダニエウ・アウヴェスは、「彼の体調のことばかりが話題になっている。けれど僕らには試合までにあまり時間がないんだ。問題についてばかり話していては、チームの成長の妨げになるから」としたうえで、「ネイマールはいつだってあまり話さず、行動で示すタイプだ。彼をそっとしておいて欲しい。彼は今自分のやるべきことに集中しているし、それは僕らにとっても大切なことなんだ」と代弁した。
一方、ルイス・フェリペ・スコラーリ監督は、「ネイマールは合宿中たくさん食べている。午後3時、6時、9時と悪魔のように食べ物を口にしている」との状況を伝えた。さらに「分析もされずに報道でコメントされていることがいくつかある。彼がバルセロナに行き、入団前にメディカルチェックを受けた後、貧血のことなんて誰も口にしなかった。なぜなら貧血なんてなかったからだ」と、手術以前の貧血を否定したうえで、「そんな報道した人はちゃんと分かっていない。ただ、手術後に6日足らずで練習を始めたのが問題だっただけだ。そういうことを見出しにすることで、ブラジルがメディカルチェックを怠っていたようなふうに強調される。先進国しか病気について分かっていないで、途上国の我々はなにも分からないような言い方だ」と、メディアに対する怒りを隠さなかった。