先日、ブラジルのグローボ局がネイマールがまだ12歳だったときの秘蔵VTRを公開した。
まだあどけない顔の少年ネイマールにあるジャーナリストがインタビューしたのは2004年のこと。2006年にドイツワールドカップを控えていたこの時期、ジャーナリストは当時ブラジル代表のエースだったロビーニョの特番の制作に取り掛かっていた。その中で未来の「ロビーニョ」としてたまたま紹介されたのが当時12歳だったネイマールなのだ。もちろんそのとき世間でネイマールの才能を知る人はほとんどおらず、ネイマールはインタビューした多くの子供の中の一人でしかなかった。
しかしインタビューを敢行してから約10年が過ぎ、少年ネイマールは大人になり、ブラジルの国民的アイドルになった。この時期になってこの映像が掘り返されたのは、ネイマールがインタビューの中で驚きのコメントをしているからだ。自他ともに認めるサントスファンのネイマールがパルメイラスファンだ、とコメントしているのだ。ブラジルメディアはネイマールの秘密を掴んだとばかりに一斉にこれを報道。大人になったネイマールが昔の発言を「子供のころに言ったことにすぎない」と釈明する騒ぎにまでなった。とはいえ、どんな子供にも好きなチームはある。ブラジル人といえど途中でひいきのチームが変わることもある。友達、恋人、家族など親しい人が応援しているチームを自分も応援したくなるのが当たり前の心理だからだ。