「(サポーターが)自分の名前を叫んでくれて嬉しかった」=ネイマール

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「(調子が)悪かったことは忘れるもの。もう過去のことは置いておこう。(サポーターが)自分の名前を叫んでくれてすごく嬉しかった。自分がチームに貢献できているということだと思う。だけどチームメイトがいなければなにもないのと同じ。チーム全体がいいプレーをしているから助かっている。」

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ネイマールはメキシコ戦後にこう語った。これまで何度となく述べてきたチームの成長を改めて口にし、ファンのサポートにも感謝を忘れなかった。

この日の試合ではブラジルの国歌斉唱が話題になった。試合前選手たちの間ではブラジル全土に広がるデモ運動を支持するために政府に抗議する意味を込めて国旗に背を向けて国歌斉唱する、という提案もあったが実現せず。しかし国歌斉唱の際のスタジアム内の雰囲気は明らかにいつもと違っていた。自分たちの国を改善したいという国民の強い思いが愛国心を駆り立て、国歌の演奏が終わってもしばらくの間観客の歓声は止まなかった。そんな場面を目の当たりにして、ネイマールは、「(国民の思いが伝わり)モチベーションが上がるし、みんなが感動する」とその瞬間を振り返っている。

試合が終わってみれば1ゴール1アシストとネイマールの独り舞台だった。これまでネイマールの起用に否定的だったメディアも手の平を返したようにネイマールを絶賛。メキシコのGKホセ・コローナは試合後、「イタリア戦よりいい動きができたが、ブラジルはネイマールのすばらしいプレーを上手く活かした。彼によってチームのバランスが崩された」とネイマールのプレーを認めた。

2戦2勝で準決勝進出を決めたブラジルは22日(ブラジル時間)にA組1位の座を賭けてイタリアと激突。消化試合となるため何人かの選手を温存することが予想される。代表スタッフのカルロス・アウベルト・パレイラはこれについて、「イタリアとフルメンバーでやることは大事だが準決勝のことも考えないといけない。2人か3人の選手を温存する可能性はある。特に攻撃とディフェンスをしないといけないMFの選手が一番疲れるので彼らには特別な練習メニューを与えている」と、MFのメンバー交代を示唆している。

ブラジル対メキシコ戦の裏側で

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試合当日、会場となったカスレロン・スタジアムの周辺にはデモ運動に参加するために多くの人々が集結、その数は2万5000人にも及んだ。これに対しFIFAは試合観戦に来た観客を保護するためにスタジアムに通じる大通りにバリケードを敷いて対応。騒ぎを抑えようとする警察側とデモ参加者が衝突を起こした。デモ参加者が石を投げたのに対し、警察はゴム弾や催涙ガスで応戦。衝突は試合開始時間の午後7時直前まで続いた。

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ブラジル全土で抗議運動が拡大し、コンフェデレーションズカップやワールドカップ開催に支障がきたすことを懸念したFIFAは、スタジアム内で政府に対する抗議を含む政治運動および宗教運動をする観客の入場を禁止することを改めて表明。FIFAのスポークスマンであるペカ・オドゥリオゾーラは「主役は試合と選手たち。入場チケットに書いてある(政治運動および宗教運動を禁止する)規定通りに運営を進める」と強調し、スタジアム内では政治に関するメッセージボードなどを没収していくとした。

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