15日にコンフェデレーションズカップ日本戦を控えたネイマールが記者会見に応じ、今の気持ちを率直に語った。各メディアの記者の質問はやはり最近のネイマールのパフォーマンス低下について集中した。ネイマールはサントスと代表戦を合わせると、時間にして842分間ノーゴールとなっており、周囲を心配させている。ストライカーが長い間ゴールを決めないと、ブラジルでは「jejum(ジェジュン)- 断食」といった言い方で表現される。猛獣が獲物を食べなくなるといったイメージだろうか。それだけ国民がネイマールのゴールを期待しているという表れでもあるが、メディアは容赦なく厳しい質問を浴びせるのがブラジルだ。
ネイマールは、長い間ゴールがないことについて、「なんの意味もないし、なにも変わらない。ゴールを決めようが決めなかろうが、代表に他の方法で貢献している」としたうえで、「もちろんいつだってゴールは決めたい。でもゴールが生まれなければ辛抱するしかない。自分は頑張るだけだ。自分のプレースタイルは変えたことがないし、これからも決して変えない。ここまでたどり着いたのはサントスでやってきたことが正しかったからだ。ときどき試合では物事が上手くいかないこともある。代表ではクラブとは選手との連携も違う。まだ選手たちが自分のことを理解しようとしている段階。サントスではみんな僕のプレーをわかっていた。代表でサントスのようにプレーするのは無理だ。」と弁解した。
チーム全体については、「最高のチーム。グランド外でも仲がいいし、うぬぼれたりすることもない。みんながみんなと話をするし、ふざけたりもする。子供のときから友達だったような感覚だ」とし、「チームが成長していることはみんなが分かっていること。ものすごいクオリティーの選手が揃っているし、常に向上することを考えている。練習をするたびに上手くなっていっている。練習するときは常にもっと上手くなろう、いいプレーをしようと思ってやっている。ときどき膝を突いて神様に守ってくれるようにお願いすることもある。神はサッカーの才能を与えてくれたし、忍耐強くなることを教えてくれた」とコメントした。
チリとの親善試合で左太股を負傷し、サンパウロ州選手権の終盤は怪我を押して出場した経緯があるが、それについては「練習を休んだことはない。ただどんな選手も100%で試合に臨むのは難しい。どこか必ず痛むところはあるはず。膝を怪我しているんじゃないかなどと言われているけど、大丈夫だ。それは関係ないし、プレーできる状態にある」と負傷説を一蹴した。
日本については、「すごく成長しているチーム。偉大な選手もいる。本田と香川はクラッキ(名選手)だ。全員で警戒しないとならない。彼らは試合を決める力を持っているから」と、日本の二選手の名前を挙げた。その流れで質問は元日本代表の中田英寿に。ネイマールは、「中田はビデオゲームでいつも使っていた選手」としたうえで、「ビデオゲームの中で最高の選手の一人」と形容した。