フランスに21年ぶりに勝利したブラジルだが、ただ勝つだけではブラジルの国民は黙っていない。その証拠に理想のパフォーマンスからかけ離れているからとネイマールが試合後にサポーターからブーイングを受ける場面もあった。実際にネイマールはフェリペ・スコラーリ監督が代表で指揮を執って以来、チリ、ボリビアとの試合でゴールを決めただけで、ビッグチーム相手にはことごとくシュートを外している。このことにブラジルのメディアは黙っていない。
そんな中サッカーの王様ペレは、ネイマールに対し、商業的な仕事に時間を割くよりもサッカーに集中するべきだとしたうえで、「ネイマールは技術的にベストの状態にいない」と苦言を呈した。
その一方で、「ネイマールは他に責任を背負う味方がおらず、一人で重荷を背負っている」とし、「ネイマールを我々は守りすぎているのかもしれない。他に彼と比較する選手がおらず、全責任をネイマールにかぶしているし、それに対しネイマールはただの普通の選手になりさがっている」と不安を口にした。また、その一方で「まだ彼には才能が残っている。実際に何度も証明したし、今後も成長する」と将来性に期待を示した。
今の代表に必要な選手を問われると、「ロナウジーニョ」の名前を挙げ、「もし彼がいつものようにプレーできるならチームにいないとならない選手だ。スタメンにならなくてもメンバーには入るべき。経験豊富だし、チームに役に立つはずだ」と、代表から落選したロナウジーニョ不在を嘆いた。