ブラジルは9日、リオグランデ・ド・スル州ポルトアレグレ市でフランスと親善試合を行い、3対0で完勝した。
前半ブラジルはフランスの固いディフェンスに苦しみ、ゴール前までなかなかボールを運ぶことができない。ブラジルにシュートチャンスが生まれてもフランスのGKやディフェンス陣が冷静に対処し、ブラジルから体力を奪っていく。フランスは引いて守り、チャンスがあればすかさずカウンターに出る作戦に終始。両チーム決定打もないまま試合は後半へと突入した。
試合が動いたのは後半8分。相手のボールを奪ったフレジが中央にいたオスカルにパス。これをオスカルが落ち着いて決め先制した。続く同38分にはセンターリングから味方が落としたボールをエルナネスがボレーシュート。これがポストをかすりゴール右隅に入り、2点目となった。さらに同47分にはルーカスをPKを決め、3対0で試合を終えた。
ブラジルがフランスには勝つのは1992年にパリで行われた親善試合で勝って以来これが実に21年ぶり。98年ワールドカップ決勝、06年ワールドカップ準々決勝で涙を飲むなどフランスには長い間苦手意識を持ってきたが、コンフェデレーションズカップを前に見事にそれを覆した。
試合後、ネイマールは、「(フランスに勝てない)ジンクスは特に気にしていなかった。僕らは周りが言うことなんか気にしない。大事なのはグランドで自分たちの仕事をすることだから」としたうえで、「チームが成長し、それをグランドで証明しているのが嬉しい。(チームは)ゴールも決めたし、勝つことができた。本番を前に動きがよくなって、自信がついてきている」と語った。
一方、活躍までとはいかなかったネイマールのプレーについてフェリペ・スコラーリ監督は、「悪かったとは思わない。指示したことは全部やったし、満足だ」と合格点を付けた。