ブラジルは2日、イングランドとホームで親善試合を行い、2対2で引き分けた。
会場となったのは、コンフェデレーションズカップ&ワールドカップに向けリニューアルしたばかりのマラカナン・スタジアム。この日が同会場を用いた初の公式戦となった。試合は立ちあがりからブラジルが圧倒。多くの場面でボールを支配し、ネイマールを中心にイングランドゴールに何度も襲いかかる。前半17分には左サイドからロングパスを受けたネイマールがGKと1対1に。しかし惜しくも相手GKのファインセーブに阻まれた。同30分にはネイマールの個人技から中央にいたオスカルに。オスカルは強烈なシュートを放つも、再び相手GKが死守した。
試合が動いたのは後半11分、ブラジルのエルナネスが打ったミドルシュートがポストに直撃。これをフレッジがボレーで詰めて先制した。対するイングランドは同21分、巧みなパスワークからアレックス・チェンバレンがゴール左隅に押し込み同点に。さらに同33分にはフリーでボールを受けたルーニーが弧を描いた芸術的ゴールを決めて逆転に成功にした。ところがブラジルも同37分、センタリングを受けたパウリーニョがボレーで合わせて試合をなんとか振り出しに戻した。試合は2対2のまま終了。ブラジルはまたしても強豪相手に勝利を逃した。
この日、世間を驚かせたのはネイマールがいつもの11番ではなく、10番のユニフォームを着たことだ。これについてフェリペ・スコラーリ監督は、「選手たちに何番を付けたいか聞いたら、彼が10番がいいというのでそう決まった」と説明し、ネイマール本人のリクエストだったことを明らかにした。
ネイマールは試合後、「10番をつけることができて嬉しかった。10番は多くの名選手が付けた番号。よく似合ってたと思う」と新しい背番号を気に入ったようだった。
試合内容については、「どうしても勝ちたかった。(引き分けの)結果は苦い味を残した。勝利を目指してプレーしたし、ブラジルが勝利にふさわしい内容だった」と悔しさを露わにした。しかし個人のパフォーマンスについては、「今までで最高のパフォーマンスのひとつ。僕だけじゃなく、チーム全体が良かったのでプレーには満足している。前半のプレーを維持して、もっと向上していければいい」と手ごたえを語った。