サントスは27日、パルメイラスとサンパウロ州選手権準々決勝を行い、PK戦(前後半1対1)の末、勝利をものにした。
試合は終始サントスペースで進んだ。前半12分、ネイマールのボレーシュートをゴール前でシセロが方向を変えて枠に押し込み先制。その勢いで大量得点が期待されたが、サントスがシュートまで持ち込むと、パルメイラスのGKブルーノがスーパーセーブでゴールを死守。追加点がどうしても奪えない。
後半に入ってもサントスが主導権を握り、モンティージョ、シセロ、ネイマールを中心にパルメイラスゴールに襲いかかる。ネイマールは再三ゴール前で相手GKと1対1の場面になるものの決定力に欠け、全て外してしまう。逆にパルメイラスは、後半から入ったソウザが右サイドからサントスディフェンスを交わし、センターリング。これをクレベルが頭で合わせ、ワンチャンスをものにした。後半は1対1で終了し、試合はPK戦へともつれこんだ。
PKでは同点ゴールを決めたパルメイラスのクレベルが1本目を蹴るが、サントスGKハファエルがこれを脚でセーブ。対するサントスは全員が順調に決め、パルメイラス4人目のレアンドロが外したところで勝敗が決まった。
何度もチャンスを逃し、決定力不足を吐露したネイマールだが、実は怪我を押しての出場だった。チリとの親善試合後、脚に痛みを感じていたネイマールは試合当日まで出場が微妙だった。それについてネイマールは、「(試合中)痛むときもあったけど、フル出場したし、特に影響が出るほどではなかった。無理してプレーしたわけじゃない。出場できる状態だったから出場しただけだ」と、怪我は言い訳にしなかった。
1対1の場面で決められなかったことについては、「試合をもっと早く決めておくべきだったけど、(相手GKの)ブルーノが好セーブをして、ゴールが量産できなかった」としたうえで、「終盤に失点したのは痛かったけど、その後上手く立ち直れたのがよかった。みんなを祝福したい」とまとめた。