優勝候補のひとつとされながらもロシアW杯にてベスト8で散ったブラジル代表。その批判の矛先はもちろんエースに向けられる。ベルギー戦後、ネイマールがついに思い口を開けた。それに対するブラジルのファンの生の声をお伝えする。
ネイマールは先日、インスタグラムにてファンに向けてこう話した。
「キャリアの中で最も悲しい瞬間だと言っていい。その痛みはとてつもなく大きい。だって僕らはもっと行けると思っていたし、歴史に名を刻む条件は揃っていたから。だけど今回は無理だった。
(今は)サッカーをまたやろうという気になるのは難しい。でも神様が再び僕にどんな困難も乗り越えるだけの十分な力を与えてくれるだろう。だから神様には感謝をすることを決して忘れないんだ。たとえ負けたとしても。
なぜならあなたの道のほうが僕の道なんかよりもずっと素晴らしいって分かっているから。
本当にこのチームの一員になれて誇りに思うし、みんなのことを誇りに思う。僕らの夢は中断してしまったけど、夢が僕らの頭から消えたわけじゃないし、僕らのハートから奪われたわけじゃない」
大一番で敗れた悔しさを握り締めながら、決して感謝を忘れないネイマールらしいコメントといえるだろう。
もし日本代表のエースがこうしたコメントを日本のファンに向けて配信していたらきっと感動と応援のリプライが殺到するはずだろう。
インスタグラムのフォロワーはもちろんネイアールに暖かいコメントを贈った。しかしそれ以外のサッカーファンはどうかというと容赦なく厳しい言葉が飛び交うのがサッカー王国ブラジルだ。
ブラジルのサッカーファンのほとんどは感動や名言なんて求めていない。求められるのはただひとつ、結果だけだ。
選手たちはそういう厳しいファンたちに揉まれながら、すさまじいプレッシャーの中でブラジル代表のユニフォームを着ているのだ。
それではブラジル一の人気者ネイマールの試合後のコメントに対するサッカーファンがyahooブラジルに寄せたコメントの数々を紹介する。
Anonymousさん
「来たときと同じ恥知らずの顔のまま(フランスに)帰りやがれ!」
Marcioさん
「(こんな負け方して)まだ休暇を取るんだろう。コメントしようがないよ」
Gilbertoさん
「守銭奴め」
Alexandreさん
「僕のヒーローは毎朝早く起きて一般の交通機関を使って家族を食べさせるために通勤する人たちだ。
僕のヒーローは設備も整っていない教室に通い、卒業したってろくに給料ももらえない生徒たちだ。
ネイマール、お前は決してヒーローにはなれない。黙って大金を使えばいいさ。それがお前の一番得意なことだから」
Eduardoさん
「全部嘘っぱち、、、悲しいとか、今はどうだとかはいいけど、またサッカーをする気になれないだって?
ふざけんなよ。お前が心配してるのはプレーするより、どれだけ目立つかだろう。もしサッカーに集中すればクラッキになってたかもしれないのに。もし目立ちたいだけなら、ただのたくさんいるうちの一人になるだけだ」
Franciscoさん
「お金のことを忘れてブラジルのことを思い出してプレーしないと。謙虚さが足りなかったは間違いない」
Américoさん
「どこに帰る気だよ? 恥知らずのウンコったれの女々しい気取り屋め。お前がブラジルを代表したことなんてないぞ」
Virtusさん
「早く元気になるようにアドバイスするよ。床に3メートルぐらい転がっていればすぐ良くなるから」
Pablohさん
「口だけ屋郎が世界一の選手だとか勘違いしやがって。クリスティアーノ・ロナウドやメッシの足元にも及ばないよ。ロマーリオが成し得たことすら達成できないじゃないか。
こどものときから甘やかされて育ったから、こんなになって。倒れるのをやめてサッカーをプレーするのを覚えろよ」
Zezinhoさん
「大金を稼いで、プレーする気が起きないとかなんて楽な人生だろう。SNSで喋るだけなら簡単だよ。
なんでTVに出て、リーダーとしての責任を取らないんだよ。なんでほかの選手はメディアの前で話したのにこいつは何も言わないんだ」
Kaueさん
「サッカーをまたやろうという気になるのは難しいってだったらロシアにいとけよ。簡単でしょ。はははは」
João Batista Ferreira Martins Júniorさん
「もし彼がこんなに威張ってなくてもっと謙虚だったら、おそらく歴史は変わってただろうね」
Rafael Grandoさん
「ちょっとすればまたナイトクラブで恋人のブルーナ・マルケジーニと踊ってるはずだよ」
Tienさん
「何も難しいことはないだろ、ネイマール。銀行口座を見てたらいいだけだろ。難しいのは空腹を抱えている人たちだよ」
Eduさん
「いいね。じゃあもう引退したら。このチキン屋郎!コスタリカ戦では自分勝手な態度を取ったんだから、今度は馬鹿にされるのを耐えればいいさ。ましだったのはメキシコ戦ぐらいで、すごく偉そうだった。早くPSGに帰ればいい」
אלוהים שלי האם אלוהיםさん
「本当だね。W杯の初戦からプレーする気がなかったじゃん。なんでそれを先に言わないんだよ。出場しなければよかったのに。
フィルミノやドグラス・コスタスのほうがお前よりずっといい選手だよ。なにもしなかったじゃないか。あのぐらいのゴールなら俺でも決められるよ」
lucianoさん
「またプレーするって? いやいや大したプレーなんてしてないから」
Dedecaさん
「ペレ、ガリンシャ、ロナウジーニョ、ジーコ、ロマーリオ、ロナウドがいたときが懐かしいよ」
Rogérioさん
「口だけのマーケティング男。お前たちは別に悲しいんでないんだろう」
Nadir tavares Paivaさん
「彼はすでに二回もW杯に出場したのにまだなんにもしてないじゃん。ただ倒れることしかできない、すべすべの足をしてるよね」
jose linoさん
「こんなガキが主役である以上はどこにもたどり着けないよ。彼は目立ちたいだけで、ゴールを決めないんだから。ゴールを決めてたのはペレ、ロナウド、ロマーリオだったね。ネイマールは全然ダメ」
yahooブラジルのニュース欄にはブラジルが負ける度にこのような辛辣なコメントが何百と集まる。老若男女に関わらずブラジル国民は批判ができる場があれば鬱憤を爆発させる。
これぞブラジルのサッカー文化であり、厳しい現実なのだ。そしてそれはある意味ブラジルの強さの秘訣でもある。