FCバルセロナからパリ・サンジェルマンへと移籍が噂されているネイマール。あれほどバルサ愛を語っていた彼の心境は今どう動いているのか。その理由をメディアが伝えている。
スター選手たちに囲まれ、数々のチームタイトルを手にし、一見順風満帆のように伺えるネイマールの環境も内部の実情は全く別なのか。様々な噂が流れる中、スペインのスポルト紙はネイマールがバルサを去る動機を次のように伝えている。
1、移籍はメッシのせいじゃない
メッシとの不仲からネイマールが移籍するのではないかといった推測が流れているが、これは間違い。メッシとネイマールは友人であり、仲の良いチームメイト。たとえライバル心はあっても、決して邪魔になる存在ではない。
2、ブラジル人不足
しかしながらネイマールがチームメイトに不満を抱いていることが移籍を駆り立てる一つの理由。不満といっても特定の誰かが苦手なのではなく、単純にチームにブラジル人が少ないことがネイマールにとっては生活する面で苦労が大きいのだ。
バルサにはラフィーニャ・アルカンタラとドグラスといった二人のブラジル人がいるが、そのうち一人は今期レンタル移籍する可能が高い。
その点、PSGに行けばチアゴ・シウバ、マルキーニョス、ダニエル・アルベス、ルーカス、ティアゴ・モッタ(ブラジル出身のイタリア人)など、たくさんの同胞に囲まれる可能性がある。
常に友達に囲まれていることを望むネイマールだけにブラジル人不足は精神面で大きな影響を与えそうだ。
3、家族の願い
ネイマールの家族、特に父親はネイマールに世界最優秀選手になってもらいたいと強く願っている。そのためにはメッシをサポートする役割に回ってしまうバルサでは難しいと考えている。さらなるステップアップを踏むには環境を変えて、気持ちを一新することも大切で、自分が中心となれるチームでプレーするのが理想だろう。
4、代表との関係
バルサでは左サイドでプレーすることが多いネイマールだが、代表は前線でほぼ自由にやらせてもらっている。前述の通りバルサはメッシ中心のチームであり、ネイマールといえどそれほど自由にプレーさせてもらえるわけではない。
しかし移籍し、ネイマールの中心にゲームを組み立てるようなチームに行けば、その分活躍する機会が自然に増えていくはずだ。
5、司法トラブル
ネイマールがバルサに移籍してからというもの移籍金を巡って脱税疑惑が浮上するなど、何かとピッチ外で世間を賑わせている。
有罪無罪に関係なく、プライベートのトラブルはネイマールのイメージを悪くする。そしてそれがブランド価値を下げることにつながるのだ。そういった問題を回避するためにもスペインを出ることがイメージ回復につながる可能性がある。