ネイマールが、元サントスの同僚で、プライベートでも仲の良いガンソことパウロ・エンヒケ・ガンソとついにスペインで対戦する。大切な試合を前にネイマールが心境を明かしている。
ネイマールとガンソといえば、サントスの黄金時代を築いたパートナー。サントスのジュニアチームにいたときからの幼馴染でもあり、永遠のライバルだ。
当時のサントスは並入り競合をなぎ倒し、破竹の快進撃を見せていたタレント集団で、サポーターからは「街(サントス)の子供 たち(Meninos da Vila)」といった愛称で親しまれていた。
当時のガンソといえば、ネイマールと同じくらいブラジル国民が将来を期待していた若手のホープだった。ブラジル代表では目立った活躍はないが、そのポテンシャルの高さはネイマールに勝るとも劣らないレベルだ。
二人はプライベートでも仲が良く、ネイマールはガンソの結婚式に出席するためにわざわざヘリコプターに乗って駆けつけたこともある。その結婚式でネイマールは仲人を務めた。
やがてガンソはサントスを去り、ライバルチームのサンパウロFCでプレーすることになった。ネイマールはバルセロナに移籍し、親友よりも一足先に海外で大成功した。
一方ガンソもネイマールの後を追うように2016シーズンから、日本代表の清武も所属するスペインのセビージャに移籍。ついにネイマールと同じ舞台に立った。
そんな二人が7日、リーガ・エスパニョーラで初めて顔を合わせる。ネイマールは以前からこう口にしていた。
「ガンソを相手にプレーがしたい。僕にとっては自分の人生における大切な親友を相手にプレーすることはとても特別なことなんだ」
ネイマールはガンソについて、「彼は大人しくて無口な男。でも冗談を言うのが好きで、いつも幸せなんだ。選手としてはどんなチームでもやれるクオリティーの持ち主だ」と評価している。
二人の対戦については、「彼がベストを尽くせるように願っている。ただバルサ相手にはやめてもらいたいね」と冗談を交えて、相手の最善を祈った。
また、二人の思い出については、「プロとして一番最初に獲ったタイトルがサンパウロ州選手権で、彼と一緒だった。その後、ブラジル杯、リベルタドーレスとたくさんのタイトルを獲得したよ。彼はいつも僕の心の中にいるんだ」と、サントス時代を振り返った。
そんな二人がついに激突。試合になったら、それまでの友情は一旦お預けでもちろん本気のぶつかり合いとなる。バルサは現在リーガ・エスパニョーラで2位。対するセビージャは4位とどちらも落とせない重要な試合となる。
果たして勝利の女神はネイマールに微笑むのか。それともガンソか。決戦は日本時間7日午前4時30分にキックオフとなる。試合の模倣はスカパー、またはWOWOWで生放送&再放送(午前6時30分)される。